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対質
「対質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対質の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
画は観衆に、観衆の意識(生活意識・社会意識・等々)とスクリーンに現われた風俗との
対質を要求する。この風俗は何人も解し得る処の、人類に普遍な性関係につながっている....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
につれて、「最近民族主義・伝統主義の擡頭と共に東洋的自然主義とヒューマニズムとの
対質を内容とするこの課題は次第に重要性を加え来ている」そして「民族的と云われるも....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
階に相当する三つの相が区別される。即ち、第一には、現実の事実と主張された事実との
対質(客観的現実とイデオロギーとの対応・制約の関係に相当する)、第二には、現実と....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
しているのである。 事物の表面へ事物の裏面がつまみ出されて、この表面と裏面とが
対質させられると、吾々は笑わされるのである。存在の裏面にあった気付かれない欠落や....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
違いないと申し出たのである。 そこで検事局ではお鯉さんと弁護士の方の小山氏とを
対質させて見ると、弁護士は「私が鯉住へ云った」と云い、之に対してお鯉さんは「あな....
「阿英」より 著者:田中貢太郎
阿英は微かに笑った。※は嫂に阿英がいっていたかいないかをたしかめたうえで阿英と
対質した。阿英の言薬はつじつまが合わなかった。阿英は確かに分身していた。嫂は非常....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
いない、ということを鑑定させることになった。例の被告の弁護士はこの証人にいろいろ
対質訊問★をしていたが、この証人がその時より以外のどんな機会にも被告を見たことが....
「マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
認識することは極めて重要である。マルクスは『神聖家族』においてフランスの唯物論と
対質するに際して、それのこの意義を明らかにしている。彼に従えば、フランスの唯物論....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
下さい。いずれ公判で弁護士から意見が出ることでしょう」 フランシス・メイスンと
対質して、ノウスカットの罪は一層動かないものになる。明白なる第二級殺人とあって、....
「アパートの殺人」より 著者:平林初之輔
あたりの景色をながめていたのです。時刻は二時過ぎだったと思います。 一〇 最後の
対質訊問 臨検の検事は、以上の各容疑者を、最後に
対質訊問《たいしつじんもん》し....