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寿
「寿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
時は、流れ風に散る神泉苑の桜の葉を頭から浴びて、全く人間と云うよりも、あの智羅永
寿《ちらえいじゅ》の眷属《けんぞく》が、鳶《とび》の翼を法衣《ころも》の下に隠し....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
上げながら)ではどうか助けて下さい。五年でも十年でもかまいません。どうかわたしの
寿命《じゅみょう》を延ばして下さい。たった五年、たった十年、――子供さえ成人すれ....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
の秋山図があるばかりか、沈石田《しんせきでん》の雨夜止宿図《うやししゅくず》や自
寿図《じじゅず》のような傑作も、残っているということを告げました。
「前にお話す....
「或る女」より 著者:有島武郎
んぷんするのでそれがきょうの新聞である事がすぐ察せられた。はたして第一面には「聖
寿万歳」と肉太《にくぶと》に書かれた見出しの下に貴顕の肖像が掲げられてあった。葉....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
リヌプリは毎日紫色に暖かく霞《かす》んだ。林の中の雪の叢消《むらぎ》えの間には福
寿草《ふくじゅそう》の茎が先ず緑をつけた。つぐみとしじゅうからとが枯枝をわたって....
「星座」より 著者:有島武郎
には帰ってこないかもしれないのだ。清逸は慌《あわ》てて机の前に坐ってみたが、灯の
寿命はもう五分とは保つように見えなかった。芯をねじり上げてみた。と、光のない真黄....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
輩に「これはアシかヨシか?」と聞かれて当惑したことも覚えている。 二五
寿座 本所の
寿座ができたのもやはりそのころのことだった。僕はある日の暮れがた、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ために亡命しランプサコス(Lampsakos)の地で一般の尊敬を受けつつ七二歳の
寿を保った。アテンにおける最も優秀な人たちが彼らの哲学上の意見に対する刑罰(死罪....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
そなたも若いのに歿なって、まことに気の毒なことであるが、世の中はすべて老少不定、
寿命ばかりは何んとも致方がない。これから先きはこの祖父も神さまのお手伝として、そ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
き離され、激情と憎念とに充ちたままで、幽界生活に突入するほど危険なことはない。天
寿を全うすることは、大自然の原則である。玉の緒は、決して人力を以て断ち切ってはな....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕にはたまらなかった。僕はこの本を手にしたまま、ふといつかペン・ネエムに用いた「
寿陵余子」と云う言葉を思い出した。それは邯鄲の歩みを学ばないうちに
寿陵の歩みを忘....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、おっしゃいました。「人間だって、やはり死ぬのですよ。わたしたちよりも、かえって
寿命はみじかいくらいです。わたしたちは三百年まで生きられます。ただ、いったん、そ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
られた。この私の事件で裁判の弁護をやってくれたのが、若き日の片山哲、麻生久、三輪
寿壮の諸氏であった。裁判の最後になって『被告になにかいうことはないか』と裁判長が....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
中の日に焦かれた彼の顔は赤銅色を呈している。翁の面のようにも見える。長い眉毛が長
寿不老というような語を思わせる。明治十二三年頃買って其の儘用い来ったという陣笠の....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
う。僕は思わず笑ってしまってね。」 僕等をのせた円タクはこういう僕等の話の中に
寿座の前を通り過ぎた。絵看板を掲げた
寿座は余り昔と変らないらしかった。僕の父の話....