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寿詞
「寿詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寿詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
たと言いますからの――。 併し其は、藤原に全く縁のない処でもない。天二上は、中臣
寿詞にもあるし……。斎き姫もいや、人の妻と呼ばれるのもいや――で、尼になる気を起....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
蹟がある。 ここに立てる石碑のうちには、本居宣長《もとおりのりなが》の「酒折宮
寿詞《さかおりのみやよごと》」を平田篤胤《ひらたあつたね》の筆で書いたものと、甲....
「源氏物語」より 著者:紫式部
これがまた見ものであった。舞い人は、「高巾子」という脱俗的な曲を演じたり、自由な
寿詞に滑稽味を取り混ぜたりもして、音楽、舞曲としてはたいして価値のないことで役を....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
う意。「御酒」は、祝杯をあげることで、キは酒の古語で、「黒酒白酒の大御酒」(中臣
寿詞)などの例がある。この一首は、真面目に緊張して歌っているので、こういう寿歌の....
「水の女」より 著者:折口信夫
後に、書き物の形をとり、正確には、百数十年たってはじめて公式に記録せられたはずの
寿詞であったことが、注意せられていなかった。口頭伝承の久しい時間を勘定にいれない....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
の神言が、専門家の口頭に伝承せられていたのが、国家以前からの状態である。其が各、
寿詞・歌垣の唱和・新叙事詩などを分化した。かけあい歌が、乞食者の新叙事詩の影響を....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
れは「ことほぎ」(言祝)で、言葉で以て祝ぐの意であります。そこで祝言のことをば「
寿詞」とも書いてあります。その言祝をなす人を「ほかいびと」と云います。「ほかい」....