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「封侯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

封侯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
王愛国の士のみならんや、あるいはふたたび元亀天正の機会を造り、大は覇業を企て小は封侯を思うものなきにあらず。乙論派を代表する者といえどもまた然り、世界の大勢に通....
李陵」より 著者:中島敦
おと》されて西辺を守っている。年齢からいっても、李陵とは父子ほどに違う。かつては封侯《ほうこう》をも得たその老将がいまさら若い李陵ごときの後塵《こうじん》を拝す....
十二支考」より 著者:南方熊楠
汝が先祖に貴き者ありと聞かず、今大名を得ば不祥だ。宜しく他人に属すべし。事成らば封侯を得、事敗れたら逃るるにやすからんと言う。由って衆に勧めて代々名将だからとて....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
えようという華々しき規定《さだめ》ゆえ、素《もと》より金銭《かね》に糸目をつけぬ封侯富豪、我れこそは今年の一等賞を獲得して、金銭に換え難き光栄をいだき取ろうと、....
三国志」より 著者:吉川英治
離すことはできない」 いよいよ誓って、彼の勲功を帝に奏し、わざわざ朝廷の鋳工に封侯の印を鋳させた。 それが出来上ると、彼は張遼を使いとして、特に、関羽の手許....
三国志」より 著者:吉川英治
々たる天上の月照に及ばんや」と、ほとんど息をつかずに論じたてて、最後に、 「身、封侯の位を得、蜀主の安泰を祈るなれば、はやはや甲を解き、降旗をかかげよ。然るとき....