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封印
「封印〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
封印の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
かけた好人物らしい老人だった。
「いえ、何、お礼には及びません。」
彼等は竈に
封印した後、薄汚い馬車に乗って火葬場の門を出ようとした。すると意外にもお芳が一人....
「鎖工場」より 著者:大杉栄
ルム第一世およびその忠良なる臣下は、この言葉をもって、当時の専制政府、警察国家、
封印状裁判、言論圧迫等のありのままのいっさいの政治的事実に、哲学的祝聖を与えたも....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
続けた後、ふたたび世の中へ出たい希望である。この球を発見せられたる人は、この球が
封印したるときより二十年以上たっていることをたしかめた後、この少年を冷凍球の中か....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
々その銭を地面に打付けさせた。そうして、青い紗の籠をもってそれを掩い、かれ自身で
封印した。 「凱旋の節、神にお礼を申してこの銭を取ることにする」 それから兵を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のようです。松茸の籠は琉球の畳表につつんで、その上を紺の染麻で厳重に縛り、それに
封印がしてあります。その荷物のまわりには手代りの人足が大勢付き添って、一番先に『....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
続けた後、ふたたび世の中へ出たい希望である。この球を発見せられたる人は、この球が
封印《ふういん》したるときより二十年以上たっていることをたしかめた後、この少年を....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
「その棺桶には、人間と同じくらいの重さのものを入れ、そのうえで、蓋には釘をうち、
封印をしてトラ十の泊っていた、あの安宿へ持っていくのだ」 「ははあ」 「つまり、....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
の仕掛けを作ることを考え出した。早く云えばインチキ火葬だ。誰でも棺桶を抛り込んで
封印をしてしまえば、それで安心をする。しかし
封印をしたのは表口だけのことだ。
封印....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
から、その、抜出すでございますか。」 「いいえ、これには別条ありません。盗人でも
封印のついたものは切らんと言います。もっとも、怪物退治に持って見えます刃物だって....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
みがして、草に引摺る。跨いで越すに、足を挙ぐるまでもなかったけれども、路に着けた
封印は、そう無雑作には破れなかった。 前後を※しながら、密とその縄を取って曳く....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
とを信ず。アーメン、この遺言状は、千八百六十一年十一月二十日、わが手によって認め
封印す。 エミイ・カーティス・マーチ 証人 エステル・ベルノア セオドル・ロー....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
を食っている一匹の動物しかないことを確かめて、口先で何か断りを言いながら、それに
封印して去ったあと、彼は、はじめて胸が破れるほど打っていたのを知ったのであった。....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
「なぜいけないんだ?」 小沢は道子の分までむっとして怒鳴るように言った。 「
封印がしてまっさかいな」 男はにやにやした。 「一体、伊部君はいくら借りたんで....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
び二町ばかり洲崎の方へ寄った角に、浅草紙、束藁、懐炉灰、蚊遣香などの荒物、烟草も
封印なしの一銭五厘二銭玉、ぱいれっと、ひーろーぐらいな処を商う店がある、真中が抜....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
「ひらがな盛衰記」の逆櫓、「鬼一法眼」の菊畑、「為朝」の八丈島、「梅川忠兵衛」の
封印切から新口村などで、子供芝居流行の気運に乗じたためか、この興行もまた相当の成....