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「封緘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

封緘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
に白紙を置いてその上に壜の内容全部をとりだして測ったり、また封の切ってないものは封緘を綿密に検べたり、なかなか念の入った検べ方だった。始めは感心していたものの、....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
もので、字は自身で書いたにちがいないという事です。ただ封の所が破つてありますが、封緘紙が袋についたままでいますから、どうも薬局でアンチピリンを入れたのに、途中で....
「争われない事実」より 著者:小林多喜二
行きたがった。母と娘はそれを楽しみに働くことにした。健吉からは時々検印の押さった封緘葉書が来た。それが来ると、母親はお安に声を出して読ませた。それから次の日にモ....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
誰が、この筒を開けたのだろう」 その筒のうえに、厳重に封をしてあったのに、その封緘が二つにひきさかれ、そして筒には開いたあとがついている。 私は、ニーナをに....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
その受取人又は差出人に開示を命じるよう通牒を受けたことだ。今や出版物の取締りは、封緘内の私信にまで強化され徹底された。 一方に於て私信にまで取締りの眼が行き届....
「成仙」より 著者:田中貢太郎
教えていた。 ある日朝早く書斎に入ってみると案の上に函書がのっかっていて、固く封緘をしてあった。そして函書には「仲氏啓」としてあった。よく見るとそれは兄の筆迹....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。けさ、眼鏡をまだかけないで下へ降りてテーブルを一寸見たら、心待ちにしている例の封緘がなくてハトロン封筒が一枚あり。何だろうと思って手にとって見て、ハア、とうれ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
第二十五信 きのうの朝、下へおりて行ってテーブルの上を見ると、三月十四日とした封緘がおいてある。三月十四日、三月十四日 怪訝《けげん》に思って手にとると封は開....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
の恐れを不忠実だと反省して、封を破った。中にはもう一通の封書があって、同じように封緘し、表には「ヘンリー・ジーキル博士の死亡乃至は失踪まで開封せられざること、」....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
で縫目を切らなければならなかった。中には二つの物が入っていた、――一冊の帳薄と、封緘した一枚の紙と。 「まず先に帳簿の方を調べてみよう。」と医師が言った。 彼....
「独房」より 著者:小林多喜二
云って、廻わってくる。 キャラメル一つ。林檎 十銭。 差入本の「下附願」。 書信封緘葉書二枚。 着物の宅下げ願。 運動は一日一度――二十分。入浴は一週二度、理....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
草はどこだ、マリーランドは？……アッ、あったあった』と黄色の函を取りあげて、その封緘を切った。そして人差指と親指とで物をつまみ出す様に静かに器用に徐々と函の中を....
「偽刑事」より 著者:川田功
見せられて居る人の様な眼を以て彼女に近付いた。と、彼女の持って居る反物の包紙は、封緘紙が外れて居る事に気が付いた。恐らく未だ糊が生々しい時に外したのであろう。而....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
国家の栄、我々の栄のため、大切なお定を、 直様、謹んで記録に留めまして、 浄書、封緘は記録所で扱わせます。 どうぞ御親署を遊ばして下さりませ。 帝 それ....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
はこの春突然やってきて二晩泊って行ったが、つい二三日前北海道のある市の未決監から封緘葉書のたよりをよこした。 ――その後は御無沙汰しておりました。七月号Ｋ誌お....