専任[語句情報] » 専任

「専任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
万坪ずつの広大なお犬小屋をしつらえ、これに一万頭ずつをふり分けてお移し申しあげ、専任のお犬奉行なる者を新たに任命いたしまして、笑止千万なことにはこれらの犬の中で....
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の秘密っぽい空気が触れて来た。真積氏は、まず自分より適任であろうといって、失楽園専任の助手杏丸医学士を電話で招き、そうした後に、こんな意外な言葉を口にしたのであ....
党生活者」より 著者:小林多喜二
人だけに(太田に)知らせてあった。それは倉田工業で仕事をするためには、どうしても専任のものを一人きめて、それとは始終会う必要があった。外で会っているのでは即刻の....
続獄中記」より 著者:大杉栄
ことに相当の社会的地位のあったものを採用する。僕には早稲田大学生の某芸者殺し君が専任してくれた。 かつて幸徳は、この病監にはいって、ある看守を買収して、毎朝『....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
れる。伯母さんの奥さんと分担で座敷の掃除をさせられる。其が済むと、今度は私一人の専任で庭から、玄関先から、門前から、勝手口まで掃《は》かせられる。少しでも塵芥《....
社会時評」より 著者:戸坂潤
りそうなばかりではなく、××××××××××××××××××、すでに、拓務大臣の専任はなくなっている。そこでおのずから外務省に対応する駐満大使領事館の検事と拓務....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
想警察を備えた府県は沢山出来ていると聞いている。 さらに東京市では思想取締りの専任視学を置くことにした。贈収賄を取締る視学というようなものは、今日では概念上矛....
図書館」より 著者:宮本百合子
ような燻んだ雰囲気である。婦人閲覧者のかり出しぐちは、別に塗板がかけられて、一人専任がいた。これは元のとおりである。 きょうもまた、古い昭和初期の新聞を出して....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
他の府県もほぼ同様だろうが、石鐵県は大区ごとに一人を置いた。そこで私は旧藩で学政専任の権少参事でいた関係から、その学区取締を命ぜられて、県庁所在地の松山、即ち第....
立枯れ」より 著者:豊島与志雄
落以来、自力で生活を立直す覚悟で、私立大学の語学講義の時間を増して貰うよう、その専任の人に頼んでおいたし、なお、或る書肆と、アンリ・ファーブルの普及版全集の出版....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
て、月に心身の自由を妨げらるゝのみならず、妊娠出産に引続き小児の哺乳養育は女子の専任にして、為めに時を失うこと多ければ、学問上に男子と併行す可らざるは自然の約束....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
おのおの十五カ所の代《しろ》(季節によって鶴が集まる場所)があって、鳥見役という専任の役人が代地を管理し、六人の網差《あみさし》と下飼人《したがいにん》が常住《....
キビキビした青年紳士」より 著者:甲賀三郎
、会員の大部分は昼間他の職業に従事していて、充分に会務を見ることが出来ないから、専任の人を迎えることになった、もっとも庶務担当者として有給の書記が一人二人いたの....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
大きな役所にはどこにもあったことでありましょう。大きな役所であれば、是非そういう専任の者が必要であります。そして京都三条の南、鴨河の東の天部部落の如きも、この平....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、クレマンソー、ロイド・ジョージに依り支配せられその信任の下にフォッシュが統帥を専任せしめられた大戦末期の連合国側の方式が遂に勝を得、かくて大戦後ドイツ軍事界に....