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「専売〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専売の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
。そうかい。じゃ、君、どういう仕事ならいろ気が起るんだい」 青年は発明をして、専売特許を取って、金を儲けることだといった。 「なら、早くそれをやればいいじゃな....
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
「フランスの近代劇の中にも、なかなかいいものがありますよ。近代劇といえば、北欧の専売にように思っているから、困りますよ。なんといっても、芝居はフランスが元祖で、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たので、それを真似《まね》て方々で菊細工が出来ました。明治以後は殆ど団子坂の一手専売のようになって、菊細工といえば団子坂に決められてしまいましたが、団子坂の植木....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
り始めた。それはやっぱり鞄|変化《へんげ》に関するものであった。 何でも新宿の専売局跡の露店《ろてん》街において、昼日中《ひるひなか》のことだが、ゴム靴などを....
露肆」より 著者:泉鏡花
の、炉壺にいたしまするのを使って製造いたしました、口金の保助器は内務省お届済みの専売特許品、御使用の方法は唯今お目に懸けまするが、安全口金、一名火事知らずと申し....
凧の話」より 著者:淡島寒月
赤い色は皆な蘇枋というもので描いたので、これはやはり日本橋の伊勢佐という生薬屋で専売していたのだが、これを火で温めながら、凧へ塗ったものである。その秩父屋でも何....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
列挙したところに拠ると、大劇場で円朝物を上演したのは、ほとんど五代目菊五郎の一手専売というべきである。それは人情話の性質上、すべてが世話狂言式の物であるから、団....
砂書きの老人」より 著者:上村松園
うな不思議な砂書きはとんと姿をみせなくなった。 あるいはこの世でたったひとりの専売特許的存在であの「砂書き老人」はあったのかも知れない。....
白銅貨の効用」より 著者:海野十三
は、夙に逓信省が公衆電話にて行えるところで、近来は鉄道省も之を切符販売用に用い、専売局は煙草の自働販売器を認め、キャラメル、チョコレートの自働販売器あり、一時は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
度し得た。また数学として価値のあるような結果を清楚な言葉とかいうのは、ファラデー専売の言葉であって、数学者も段々とこれを用いて有用なものにした。」 ファラデー....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
、今日もまた検挙網のど真中で堂堂と煙草を売つてゐる一人の闇商人曰く―― 警察や専売局がいくら自由市場の煙草を取締つても無駄ですよ。専売局自身が倉庫から大量持ち....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
処に苦しみつつある内情を洞見し、かくして日本政府に一種の財源を与うるときは、生糸専売の利益を占むるの目的を達し得べしと考えたることならん。 すなわち実際には造....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
好成績を占め得たかどうかは頗る疑わしい。戦争芝居は書生役者にかぎると言われている専売物を大きい舞台で上演したればこそ、戦争熱のまだ冷め切らない観客が争って押寄せ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ったが、君寵によって数年の間に富と権力を併せ持つ出世ぶりだった。いろいろの特許や専売権が、降るように彼の一身に集まった。そして、イングランドとアイルランドとの両....
自来也の話」より 著者:岡本綺堂
を大書して、そこらを暴してあるく。その噂がますます高くなって、賊といえば我来也の専売のようになってしまって、役人達も賊を捕えろとは云わず、唯だ我来也を捕えろと云....