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「専属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専属の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
皮膚と心」より 著者:太宰治
聞の広告も、ほとんど、あの人の図案だったのでございます。十年もまえから、あの店の専属のようになって、異色ある蔓バラ模様のレッテル、ポスタア、新聞広告など、ほとん....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ルが鳴り渡ると共に、コロラドと書いた名札の下に、赤いパイロット・ランプが点いて、専属高声器が、周章てふためいた人声を発した。 「提督閣下。わがコロラドは、急速に....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
というものをつけることになっているそうだし、飛行甲板の下につけることになっている専属修繕工場や住居室もでき上っていない。 それにひきかえ、鉄塔の中を上下してい....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
のビラが電信柱や辻々にはりだされ、家々は運動員の応接にせわしく、料理屋には同志会専属のものと立憲党専属のものとができた。 阪井猛太は巌の父である、昔から同志会....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」の句に中心感情があり、同じ句は万葉に幾つかあるけれども、この句はやはりこの歌に専属のものだという気味がするのである。第二の歌の、「石戸わる手力もがも」は、その....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
草次郎とおっしゃいます。ですけど、編輯長のボクと、業務部長の織田光秀は書房の方の専属ですよ。もともと、今もとめている会計係も、書房の方でいるんですがね」 と、....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
舞台は熱演主義で、熱が足りない時だけは、私が怒ることにしております。ストリップは専属の踊り子が十二名おりまして、数は東京一ですが、目立った踊り子はいません。しか....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
提供するにあつて、中央都市から名のある劇団を招聘することもあり、平生は、その劇場専属の俳優の出演とか、その地方に根城をすえた職業的、非職業的劇団の公演にあてると....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
マもそれ以下である。辛くも呉清源の対局料が命の綱で、彼が某新聞からいただいている専属料と対局料がいくばくかは知らないけれども、それに一文も手をつけず神サマに捧呈....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
立山坑というのは、山一つ隔てて室生岬の中端にある同じ会社の姉妹坑だった。そこには専属の技師のほかに、滝口立山の両坑を随時一手に引受ける、謂わば技師長格の菊池技師....
源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
を越えると、彼も前途を考えなければならなかった。彼は大正の初年から松竹興行会社の専属となって、会社の命ずるままに働いていた。彼は幾何の給料を貰っていたか知らない....
」より 著者:カフカフランツ
いました。父は消防隊についていろいろな計画を胸に抱いていましたの。つまり、城には専属の消防隊があって、お祭りには派遣団を送ってきて、その人たちといろいろのことが....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
。彼らはその村落都邑の警固掃除等の任務を負担するとともに、特にその「持ち」の家に専属する形になっている。すなわちその村落都邑の住民を分担しているのであった。そし....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の事歟)等也。 とみえているのは、よく当時の事情を示したものである。右は大乗院専属の五ヶ所唱門を、本寺の衆中から使役しようとしたので、大乗院がその故障を申し立....
春泥」より 著者:久保田万太郎
かって力あった。 その後、そのころ出来たある大きな演芸会社との契約が出来てその専属となり、嘗て倭一座の重鎮だった柳田だの藤川だの御園だのというたてものと一しょ....