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「専攻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専攻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ああ云う調子なら面白いものが出来るでしょう。僕の方の大学にも、今年は一人維新史を専攻した学生がいる。――まあそんな事より、大《おおい》に一つ飲み給え。」 霙《....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
風俗史専攻の主人が、殊《こと》に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
われわれ地球上の学問は、火星の生物の存在を無視して研究をすすめても無駄じゃ。君の専攻している地震学にも、火星の力を勘定にいれておかないと、とんだまちがった結論を....
放送された遺言」より 著者:海野十三
の講演がこのところまで進んできたとき、会場の前列に坐っていたチロリウム製造実験を専攻する教授連はいっせいに満面を朱のごとくにして両腕を頭よりも高く打ちふるわせな....
赤外線男」より 著者:海野十三
る。この理学士は大学の方の講座を持ってはいないが、研究所内では有名の人物である。専攻しているのは光学であるが、事務的手腕もあるというので、この方の人材乏しい研究....
地球盗難」より 著者:海野十三
士は床上に立ち上ることができて狂喜した。彼は珍らしそうに、辺りを見廻した。理学を専攻している彼にとって、この部屋の設備は一つとして愕きでないものはなかった。深い....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
いうものであった。是れだけの図案美術書類は、今日の日本には普通の図書館は勿論美術専攻の如何なる研究所にさえ揃っていないと断言して宜かろう。 ツイ此頃の新着だか....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
シュ(こんにちは)とか何とか話しかけたのがもとだった。 僕は年は二十八、社会学専攻の一学生、労働問題研究のためのフランス留学、という触れこみだった。したがって....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
。かなわないどころか、さっぱり歯が立たないのじゃ」 「先生、その方はどんな学問を専攻していられるんですか」 「オプティックス――つまり光学、ひかりの学問なんだ。....
火星兵団」より 著者:海野十三
阪帝国大学工学部の聴講生となって、さらに勉強をしようというのであった。新田先生の専攻するのは、ロケットであった。 ロケットというのは、飛行機と同じように、空中....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
フランス政府はいくら取上げるのだと思って? ――知らないね。 小田島は経済学を専攻して居てもまだ賭博に就ての研究はしてなかった。 ――カジノでやる賭博で、「シ....
天衣無縫」より 著者:織田作之助
気が楽になったのか、相手が口を利かぬ前にこちらから物を言う気になり、大学では何を専攻されましたかと訊くと、はあ、線香ですか、好きです。頼りないというより、むしろ....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
うして斯んな山中に隠れ棲んでいたかと云うことが甚だ疑問ですが、東京へ帰って蒙古語専攻の学者に此の文章を読んで貰い、又一方に飛騨判官の伝記を調べて見たら、秘密は自....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
わが国にはわが国固有の学問あり。史学、文学、宗教学等これなり。これを愛護しこれを専攻するの方法を設くるは、日本従来の学問を振起するに必要なるのみならず、日本の人....
西航日録」より 著者:井上円了
赫々なりといいたれば、校長大いに驚きて曰く、余は菊池氏と同寮にして、ともに数学を専攻し、ともにMAの学位を得たるが、一方は一大帝国の文部大臣となり、一方は一小都....