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「専門店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専門店の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
シャンゼリゼーをとおってオペラへつきあたる大ブルヴァールの一つの角に、婦人靴専門店のピネがある。夏のころ、何心なく伸子が通りがかりにのぞいたら、「ピネの靴」....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
す」 「なるほど、家内の身替りをね。ほほう、これは素晴らしい着想だ。遉に烏啼天狗専門店の名探偵袋猫々先生だけのことはある」 「叱ッ。大きな声はいけません。……よ....
父の手帳」より 著者:宮本百合子
は鉛筆で「電燈タングステン燈よろし」続けて、「木彫専門」「襖紙一式」等各建築関係専門店の名と所書きが並べられている。これは余程古いものであろうと好奇心に動かされ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
用労力も尠《すく》ないものではない、いつも功が労に伴わない恨みがあって、放棄して専門店に任せた方が、すべてに便利だとは思うけれども捨て難い、小さくとも手許に自己....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
置がある瓶を入れるのだからビールビンではどうかということです。心当りのところに(専門店)きいてみます。うちにあるのは、よくアイスクリームを一寸買ってかえったりす....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たいから。それも買いがてら。この頃は実に何もなく閉口ですが、神田に井上という美術専門店があって、そこにはちょいと愛嬌のあるものがあります。 きょう『同盟週報』....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
だけである。特にうまいものを食べたいというような欲もなく、支那ソバだのスシだのと専門店のものがうまいと心得ていても、特にどこそこの店がどうだというような関心もな....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
はこの最新式経営による、百貨店組織に教えらるるところが多かった。 従来の日本の専門店は、夏いそがしければ、冬はひま、冬いそがしければ、夏はひま、とかく営業が一....
余齢初旅」より 著者:上村松園
あろうかと思い、支那服を一着買うつもりになった。支那服や支那織の布地を売っている専門店の売り場に私の気に入った服が二着並んでいたが、そのうち模様のいい方を一着も....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
、なおかつ、十万人分くらいにはなるはずである。これだけのものを商う料理屋、その他専門店等のふぐ料理からは一人の中毒者さえ出したことがないといってまた誇る。これは....
語呂の論理」より 著者:中谷宇吉郎
》の『北越雪譜《ほくえつせっぷ》』とを何とかして手に入れたいものと思って、古書の専門店の方へも聞き合せたことがあったが、折|悪《あ》しくどうも手に入らないので困....