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「射倖心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

射倖心の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
は一言二言口を利いているうちに、それがつい二三日前に、ふっと引込まれて行くような射倖心《しゃこうしん》が動いて、つい買って見る気になった或|賭《かけ》ものの中《....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
に増加しているが、捕まる数も同様に非常に殖えている。これは下層民に金が多いのと、射倖心《しゃこうしん》が旺盛なのと、素人《しろうと》賭博が殖えたのと、家がバラッ....
ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
風な全然子供自身が大人から聞かなければ知らないような、そういう幻想、それから変な射倖心、例えば鍬を借りて土を掘ったら金が出ましたという、そういう個人的射倖という....
盈虚」より 著者:中島敦
の外にもう一つ、彼は一種の棄鉢《すてばち》な情熱の吐け口を闘※戯に見出していた。射倖心《しゃこうしん》や嗜虐性の満足を求める以外に、逞しい雄※の姿への美的な耽溺....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っしゃるので」 答「庶民は戦争にふるふるです。ですが時には、事を好む弥次馬性と射倖心にもうごかされやすい」 問「なるほど、そんな浮浪もいるにはいますな。けれ....