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「射手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

射手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
三人、あるいは顔を破り、あるいは臂《ひじ》を傷つけて、あわただしく後ろを見せた。射手《いて》の数《かず》は、もちろん何人だかわからない。が、染め羽白羽のとがり矢....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
こころぐ》みであった。頼長のそばには藤内太郎、藤内次郎という屈竟《くっきょう》の射手《いて》が付き添うていて、手にあまると見たらばすぐに射倒そうと、弓に矢をつが....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
得た。大熊星座の他の二つの明るい星、アルファとエータとは前とは別な天空上の一点(射手座の)に向かって動いているが、この二つの距離は前述の隣の諸星と同一である。こ....
蠅男」より 著者:海野十三
とは簡単にきまるんだが」 「さすがの検事さんも、悲鳴をあげましたね。あの機関銃の射手と蠅男とは別ものですよ。蠅男が機関銃を持っていれば、パラパラと相手の胸もとを....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
滴となり、それが、塗られた一本をしだいに収縮させていったのでした。勿論、その力が射手のようになって、弓を絞りはじめたことは云うまでもありません。すると、それにつ....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
かけるので、備を直す暇もなく崩れた。彦次郎左近大夫二人は、一町毎に鉄砲の者十人、射手五六人|宛伏せて、二人代る代るに殿して退こうとするが、秀吉先手の兵が忽ちに慕....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
記』なんかで考えてみると、先ず師直は本営を野崎附近に敷き、その周囲には騎兵二万、射手五百人を以て固めて居る。 その第二隊は生駒山の南嶺に屯し、大和にある官軍に....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
「そうですかなあ。急に、こっちがつよくなったんですね」 「お前みたいな下手くそな射手ののっているのは、この飛行機だけだ。他のやつは、元来航空兵なんだから相当に射....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
が一緒に来たような喜色がハッキリと浮かび上りました。操舵手は舵機のところへ、魚雷射手は発射管のところへ、飛んでゆきました。 ×の駆逐艦に見つかる 八門の ....
東京要塞」より 著者:海野十三
庁に照準せられているというのは本当なのであろう。測量学の発達している今日、大砲の射手が目標を見て狙わなくとも、他の方法で観測した結果により、目標を見ずともうまく....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
目見てしだに、なお且つ震いおののける先の状には引変えて、見る見る囚徒が面縛され、射手の第一、第二弾、第三射撃の響とともに、囚徒が固く食いしぼれる唇を洩る鮮血の、....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かすめて、遙かの船からははっきりと見ることが出来なかった。あたかもその時、魚銛発射手のムレアドが船首から船尾へやって来て、右舷船首にあたって奇妙な声がすると報告....
妖婆」より 著者:岡本綺堂
し二十歳で、去年から番入りをしている。彼の父は小笠原流の弓術を学んで、かつて太郎射手を勤めたこともあるというほどの達人であるから、その子の石川も弓をよく引いた。....
寡婦」より 著者:秋田滋
雨水、びッしょり濡れた草、湿った地面からあがって来る水分がからだを包んでしまう。射手たちはこのひッきりなしに襲ってくる水攻めに絶えず身をかがめ、犬も悲しげに尾を....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
五郎は那須の一族。かれを此のように殺したからは、敵も安穏には捨て置くまい。やがて射手の向うは知れたこと……。わらわの身を隠すべきところは……。 (浪の音たかく、....