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「射的場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

射的場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
し》かけていた亜米利加美人がばちゃんと、下のプウルに落ちこみました。 さては、射的場で、兎《うさぎ》を撃《う》ったことも、十仙出して本物のインディアンと腕角力....
赤外線男」より 著者:海野十三
「そうそう、この中に面白いものがありますよ。警官に射撃を訓練させるために、室内|射的場がつくってあります。僕たちが行っても構わないのです。行ってみませんか」 「....
自叙伝」より 著者:大杉栄
だから、僕がまだ九つか十の時だ。父は毎日他の士官等と一緒に、家のすぐ前の練兵場の射的場で、ピストルの稽古をした。それにはきっと僕を連れて行った。そして僕にもピス....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
しも少しく顔をしかめた。 省線電車や貨物列車のひびきも愉快ではなかった。陸軍の射的場のひびきも随分騒がしかった。戸山ヶ原で夜間演習のときは、小銃を乱射するにも....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
員も乱れ飛ぶ敵弾を物ともせず、装填し照準を定め牽索を張り発射しまた装填するまで、射的場の精確さらに実戦の熱を加えて、火災は起こらんとするに消し、弾は命ぜざるに運....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
)三月。福岡市天神町水鏡天満宮二百五十年御神祭につき、表舞台(今の城内練兵場、旧射的場附近御下屋敷所在)で三日とも翁附の大能を拝命した。殊に藩公の御所望で、物習....
」より 著者:太宰治
れないね。 「兵隊さん、雨に濡れてしまいますよ。」 療養所のすじむかいに小さい射的場があって、その店の奥で娘さんが顔を赤くして笑っている。ツネちゃんという娘だ....
花物語」より 著者:寺田寅彦
り上げた土手のようなものがあった。自分らはこれを天文台と名づけていたが、実は昔の射的場の玉よけの跡であったので時々砂の中から長い鉛玉を掘り出す事があった。年上の....
書かれざる作品」より 著者:豊島与志雄
は「錆びた銃弾」で経験した。私が中学時代を過した郷里の、海岸の松林のなかに、昔、射的場があって、聯隊の兵士たちが時折実弾射撃をやった。その射的場の附近の砂の中に....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
う。なあに、俺のほうで彼奴《あいつ》を殺してやる。」 彼は降りて行った。近くに射的場があった。彼はピストルを一つかりて、その使い方を説明してもらった。最初の一....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
もかかるのに、二百フランしか借料にあてたくなかったからである。第二は、ファトゥー射的場の隣だったので、終日|拳銃《ピストル》の音がして、それにたえ得なかったから....
金狼」より 著者:久生十蘭
で呼ぶと、草のなかから山瀬が、むっくりと起きあがった。明治製菓の北裏の、この辺で射的場といっている原っぱだった。久我が草の上へ紙づつみをひろげた。そのなかに葡萄....
郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
しも少しく顔をしかめた。 省線電車や貨物列車のひびきも愉快ではなかった。陸軍の射的場のひびきも随分騒がしかった。戸山が原で夜間演習のときは、小銃を乱射するにも....
日和下駄」より 著者:永井荷風
もやしき》のあった処、その名高い庭園は荒されて陸軍戸山学校と変じ、附近は広漠たる射的場《しゃてきば》となっている。この辺《あたり》豊多摩郡《とよたまごおり》に属....
俗臭」より 著者:織田作之助
る賀来子の伯父を頼って朝鮮に渡り、今は京城の色町で、「赤玉」という小さな撞球場兼射的場をひらいてさゝやかな暮しをしている、内地とちがい気候が不順で困る、などとあ....