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「将又〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

将又の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
訊問こそ支倉の万策尽きた今日、残された唯一の頼みの綱で、冤枉八年の叫び空しきか、将又空しからざるか正々この一挙で決するのだ。彼は獄窓裡に或いは喜び、或いは憂え、....
運命」より 著者:幸田露伴
測の言のみ。真耶、偽耶、太祖の失か、失にあらざるか、斉泰の為か、為にあらざる耶、将又斉泰、遺詔に托して諸王の入京会葬を遏めざる能わざるの勢の存せしか、非|耶。建....
陳情書」より 著者:西尾正
式的に女と同衾《どうきん》し乍ら、果してそれが同名異人であるのか、房枝の早業か、将又《はたまた》ドッペルゲエンゲルの怪奇に由来するものであるか、――確めねば気の....
おみな」より 著者:坂口安吾
とその妹は転々宿を変えなければならなかった。私の方でも、男の短刀を逃げているのか将又切支丹伴天連仕込みの妖術まがいの愁いの類いを逃げているのか恂にハッキリしてい....
上野」より 著者:永井荷風
若松、桝三河ト曰フモノ僉《ミナ》創立ノ旧家ナリト雖亦|杳《ハルカ》ニ之ニ劣レリ。将又券番、暖簾《ウチゲイシヤ》等ノ芸妓ニ於テハ先ヅ小梅、才蔵、松吉、梅吉、房吉、....
天草の春」より 著者:長谷健
理解しはじめた。尤も船底の舟喰虫の駆除を、毒物塗料によるか、機械的設備によるか、将又アメリカのようにDDTによるかは、彼の研究の分野ではないが、その前提条件とし....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
について非難された事のない彼女ですから、伯爵夫人となるか、大政治家の嫁になるか、将又《はたまた》大実業家に見込まれてその伜の妻となるかは、殆ど彼女の意の儘《まま....