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将星
「将星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将星の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
は、殿の御身《おんみ》に大変があるかも知れませぬ。昨夜《さくや》天文を見ますと、
将星が落ちそうになって居ります。どうか御慎み第一に、御他出なぞなさいませんよう。....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
」 とハタと見るや、うしろの山に影大きく、眼の光|爛々として、知るこれ天宮の一
将星。 「動くな!」 と喝する下に、どぶり、どぶり、どぶり、と浪よ、浪よ、浪よ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
反して、太閤の遺孤秀頼を擁する大坂城では、戦争に次ぐ戦争の再軍備にせわしかった。
将星はみな謀議の黒幕にひそみ、教書は密使の手から諸州に奔り、際限もなく牢人や游将....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、 「どうか、つかってくれ」と、金穀を運んできた。 すでに曹操はもう、多くの
将星を左右に侍らせ、三軍の幕中に泰然とかまえていて、そういう富豪の献物が取次がれ....
「三国志」より 著者:吉川英治
自負心に、すこし動揺をおぼえだした。 寄手を見ると、総帥の孫策をはじめ、旗下の
将星は、みな驚くほど年が若い。 新しい時代が生みだした新進の英雄群が、旺な闘志....
「三国志」より 著者:吉川英治
の腹心のみを従えて馳けてきた。 それは、許※、徐晃、于禁、李典なんどの錚々たる
将星ばかりだったが、すべて甲冑をつけず、佩剣のほかは、ものものしい武器をたずさえ....
「三国志」より 著者:吉川英治
るに非ず、力の足らざるを知って、よくせざるのみです」 声は堂中にひびき、居並ぶ
将星も彼の言葉に聴き入っている。 「……今、曹操は、都のうちにあり、内変のためみ....
「三国志」より 著者:吉川英治
老来の戦い疲れ、描くにも忍びないものがある。全土の戦雲今やたけなわの折に、この大
将星が燿として麦城の草に落命するのを境として、三国の大戦史は、これまでを前三国志....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼はこれを全く無視したが、しかし、ただ無視し去ることはしなかった。たちまち帷幕に
将星を集め、敵の計を用いて敵を計るの機をつかみにかかった。 情報があつめられた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
輩もないではなかった。 現にいま、この場で高時のことばを聞いていた一族御家人の
将星の中には、 ああ、暗君だ 暗君はついにどこまで来ても暗君だった! と、....