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将来
「将来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
や高等学校にいる時、何度も廃学を計画した。けれどもこの貧困の脅威はその度に薄暗い
将来を示し、無造作に実行を不可能にした。彼は勿論学校を憎んだ。殊に拘束の多い中学....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
婚する時には誰の評価を信頼するよりも先にあたし自身の評価を信頼します。その代りに
将来の幸不幸はあたし一人責任を負いますから』って。
「けれどももう来年になれば、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ありません。」
「戦争? この国にも戦争はあったのですか?」
「ありましたとも。
将来もいつあるかわかりません。なにしろ隣国のある限りは、……」
僕は実際この時....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
が何と云っても、男の餌食に違いありません。昔も男の餌食でした。今も男の餌食です。
将来も男の、……
使 (急に晴れ晴れと)
将来は男に有望です。女の太政大臣《だい....
「少年」より 著者:芥川竜之介
い貝を発見しよう。海もそのうちには沖のように一面に青あおとなるかも知れない。が、
将来に※《あこが》れるよりもむしろ現在に安住しよう。――保吉は予言者的精神に富ん....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に沈ましめたと云うことである。すると王城を忍び出た後、ほっと一息ついたものは実際
将来の釈迦無二仏《しゃかむにぶつ》だったか、それとも彼の妻の耶輸陀羅《やすだら》....
「或る女」より 著者:有島武郎
見つけて会いに来た時は、葉子は冷静な態度でしらじらしく面会した。そして「あなたの
将来のおためにきっとなりませんから」と何げなげにいってのけた。木部がその言葉に骨....
「或る女」より 著者:有島武郎
し繰り返し倉地の夫婦関係を種々に妄想《もうそう》したり、自分にまくしかかって来る
将来の運命をひたすらに黒く塗ってみたりしていた。それでも果ては頭もからだも疲れ果....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
起こしつつあることを、感じないものはなかろう。その自壊作用の後に、活力ある生活を
将来するものは、もとよりアリストクラシーでもなければ、富豪階級でもありえぬ。これ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
びとするところです。
この上いうことはないように思います。終わりに臨んで諸君の
将来が、協力一致と相互扶助との観念によって導かれ、現代の悪制度の中にあっても、そ....
「親子」より 著者:有島武郎
った。父がこうして北海道の山の中に大きな農場を持とうと思い立ったのも、つまり彼の
将来を思ってのことだということもよく知っていた。それを思うと彼は黙って親子という....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、かの無知、自己満足、及び独裁主義の金城鉄壁を貫通する見込はない。それ等の人物は
将来に於て、苦痛と悲哀の高き代償を払って、彼等の霊的進歩を妨ぐる先入主と、偏見と....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
よ」と言いしも「風邪の心地なれば」とて辞し、夜食早くしたためて床に入りしが、既往
将来の感慨に夢も結ばず。雁の声いとど憐なりし。峠を越え山を下り野にはいろいろの春....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
。それは昨年末とくに日米軍事同盟の性格を有する日米安保条約の改定と強化をし、更に
将来はNEATOの体制の強化へと向わんとする危険な動きであります。この動きは中国....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
のは、戦争の相手方として迎えるのではない。デモクラシーの友として迎えるのである、
将来は世界のデモクラシーを擁護する立場において相提携したい」と述べられた。これら....