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将軍家
「将軍家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将軍家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
したのを始めとして、寛永十四年島原の乱に際しては西国《さいごく》の軍に将として、
将軍家|御名代《ごみょうだい》の旗を、天草《あまくさ》征伐の陣中に飜《ひるがえ》....
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
月に秀忠はかさねて上洛した。つづいて八月に家光も上洛した。 先度の元和の上洛も
将軍家の行粧《ぎょうそう》はすこぶる目ざましいものであったが、今度の寛永の上洛は....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女天一坊というのも随分あったもんですよ」と、老人は云った。「尤もそこは女だけに、
将軍家の御落胤というほどの大きな触れ込みをしないで、男の天一坊ほどの評判にはなり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
る。由来、鷹匠なるものは高百俵、見習い五十俵で、決して身分の高いものではないが、
将軍家の鷹をあずかっているので、「御鷹匠」と呼ばれて、その拳に据えているお鷹を嵩....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
るる。女子とてもその通りじゃ。たとい賤しゅう育っても、色好紙の色よくば、関白大臣
将軍家のおそばへも、召し出されぬとは限るまいに、賤の女がなりわいの紙砧、いつまで....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
いうのであるから鷹狩ではない。木母寺のすこし先に御前畑というものがあって、そこに
将軍家の台所用の野菜や西瓜、真桑瓜のたぐいを作っている。またその附近に広い芝生が....
「兜」より 著者:岡本綺堂
ば、今から六十余年のむかしである。江戸の末期であるから、世の中はひどく騒々しい。
将軍家のお膝元という江戸も頗る物騒で、押込みの強盗や辻斬りが毎晩のように続く。そ....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
人一斉に太平に酔えるの時に当り、彼等が割合に内部の腐敗を伝えなかったのは、思うに
将軍家を始めとして大名小名は勿論苟も相当の身分あるもの挙げて、茶事に遊ぶの風を奨....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
三女、世にいう高田殿(俗説|吉田御殿の主人公)。 当分は江戸屋敷に在るべしとの
将軍家の内命に従い、母子共に行列|厳しく、北国街道を参勤とはなった。 高田殿は....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
ところが、問題の人が明君の誉高き池田新太郎少将光政で、徳川|家康の外孫の格。
将軍家に取っては甚だ煙ッたい人。夙に聖賢の道に志ざし、常に文武の教に励み、熊沢蕃....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
が起るのも無理はありません。 京都の遊里として名高いのは島原ですが、島原は三代
将軍家光の時分に出来、別に祇園町の茶屋というのが丁度此の時分に出来て、モダンな遊....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
今更あらためて注釈を加える必要もあるまい。しかしその相手が人妻である以上、たとい
将軍家の執事の威勢でも、横車を押すこの恋は容易に成就しそうもなかった。彼は自分の....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
何かの祟りががあらわれて、例の通りの質問を出すと、この城主は気の強い人で、ここは
将軍家から拝領したのであるから、俺のものだと、きっぱり云い切った。すると、その女....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し、大名高家は魯か
将軍家の大奥までをも犯した。然るにこの病気はいずれも食戒が厳しく、間食は絶対に禁....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
った「日本遊泳協会」は丁度、この河岸にあったものである。僕はいつか何かの本に三代
将軍家光は水泳を習いに日本橋へ出かけたということを発見し、滑稽に近い今昔の感を催....