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尊体
「尊体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尊体の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
よりも前に、安助《あんじょ》(天使)とて無量無数の天人《てんにん》を造り、いまだ
尊体を顕し玉わず。上一人《かみいちにん》の位を望むべからずとの天戒を定め玉い、こ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のつけた名まえは辰九郎というんですが、あんまりあっしが小粒なんで、善光寺さまのご
尊体が一寸八分しきゃないとかいうあれをもじって、みんながいつのまにかそんなあだ名....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ほかと知りながら風など警戒のいで候節は実に実に気にかかり参らせ候 何とぞ何とぞお
尊体を御大切に……(下文略) 浪より 恋しき 武男様 ~~....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
べえ」 「そいつは面白い、この石も、お前に担《かつ》いで来てもらったのだから、御
尊体も、お前に持って行ってもらうことにしよう」 「有難え、有難え、そうすると、俺....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
。 その夜、夢を見た。夢にあらわれたのは、あの浄明寺の阿弥陀如来にてまします。
尊体は昼間見てきたように、蓮座を軽く踏まえて立たせたまうおん姿そのままである。そ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
くなった。
お由羅は、暫く眼を閉じて、何か念じていたが
「南無、金剛忿怒尊、御
尊体より、青光を発して、寛之助の命をちぢめ給え」
と、早口に、低く――だが、力....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
人が戯文にありし「地蔵尊顔へ烏が糞をひり」の柳句、いかさま当時は鉛筆にて地蔵尊の
尊体に記されてはありぬ。 近時、ふと思うことありて、欠かさず月詣ではじめしも、....