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「尊公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尊公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ってしまえ、とまず四人ばかり其処《そこ》へ出ましたが、怖いと見えまして、 甲「尊公《そんこう》先へ出ろ」 乙「尊公から先へ」 丙「相撲取だから無闇にそうい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たとすれば、容易ならぬ変事に相違あるまいと察したゆえ、騒ぎの大きくならぬうちに、尊公のお力を借りてと、火急にこっそりお招き申したのじゃ」 「なるほど。なまめかし....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て、おちつき払いながら促しました。 「では、因縁をつけてつかわそうぞ。なれども、尊公ひとりでは物足りぬ。ゆっくり楽しみたいゆえ、あちらのお三人衆にも手伝うて貰う....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
。 「それなる町人、ちょうだいいたしとうござるが、いかがでござろう」 「なにッ。尊公は何者じゃッ」 けしきばんだのも当然でした。お山同心といえば権限も格別、職....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、声からしてごく静かでした。 「御用のあるのは身共かな」 「おとぼけ召さるなッ。尊公に用あればこそ尊公に対って物を申しているのじゃ。何がおかしゅうて無遠慮な高笑....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ったかな」 「………?」 「いや、お気にかけずに、お気にかけずに。身共笑うたのは尊公方の落馬ぶりが見事でござったゆえではない。あれなる黒めが、人前も弁えず怪しか....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
も沼田正守、当年九十一蔵に至るまでまだ一度も女子に惚れたことはおじゃらぬが、男の尊公ばかりにはぞッこん参りましたわい。それ故にこそ由々敷大事の秘密まで打ちあけて....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
が有ったら其の方|諫言を致せ、是が君臣の道じゃ、宜しい、許すから居てくれ」 權「尊公がそれせえ御承知なら居ります」 殿「早速の承知で過分に思う、併し其の方は剣道....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なく候。右につき、御契約の儀は縁なきこととおあきらめ下され、お解き下され候よう、尊公様より厚く御詫びを願いたく候。気随の娘、首切って御渡し申すべきか、いかようと....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
するのみならず、安眠たる事は有るまからんと存奉候、其処の道理を推測って見ますと、尊公の腹立致さるゝ処は至極何うも是は沈黙千万たるの理合にあらずんば有るべからず」....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
まして実に大悦至極にござります、昨夜の御意見に附きまして、同類の者へもそれ/″\尊公様の思召の通りを申し聞けました処が、皆々感涙を流して有難がりまして、実に賊を....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、八丁堀の同心|体の人、 「これ/\お控えなさい、舅の敵討でござるぞ、それとも尊公達はお助太刀なさる思召か」 侍「いや、助太刀ではござらぬ」 同心「左様な....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
太、その横に介添役に控えているのは天鬼であった。 天鬼は甚八に笑いかけて、 「尊公もさだめし片腹いたかろう。これなる若者が当時三ツの仏のワスレガタミ東太だが、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
をゆすって呵々大笑した。 花廼屋はブッとふきだして、 「相変らずの石頭だなア。尊公は。三次郎が盗ッ人を殺すワケがあるかえ。当身で倒す腕もある。まして祝言の当夜....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ったが、まだ悪事が止まねえナ此ん畜生め」 束「誠にはや何とも恐れ入りました、再度尊公様にお目に懸ろうとは存じませんでした」 仙「此ん畜生、旦那此の春|私が重三さ....