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尊号
「尊号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尊号の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
徳これを済えば、数有るが如くにして、而も数無きが如し。秦の始皇帝、天下を一にして
尊号を称す。威※まことに当る可からず。然れども水神ありて華陰の夜に現われ、璧を使....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
瓦を積む――意味のない妄想にふけること。 12 「世の燈明」――神学者に奉られた
尊号。 13 酒姫――酒の酌をする侍者。それは普通は女でなくて紅顔の美少年で、よ....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
い」だとか「雄弁売り」――又は時と場合では「偽国士」とか「似而非愛国者」とかいう
尊号を受ないとも限りませぬ。 喰い詰めた宗教家はよく十字街頭に立ちます。鬚だら....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
趨《おもむ》き回教徒の兵を仮り来て兵を起し、諸兄を殺し(一二七九年頃)、マンクの
尊号を得、世襲子孫に伝えたと。 孔雀は鶏の近類故このついでに孔雀の話を一つ申そ....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
世に、維新の元勲元帥の輝きを額にかざし、官僚式に風靡し、大御所《おおごしょ》公の
尊号さえ附けられている、大勲位公爵を夫とする貞子夫人の生立ちは、あわれにもいたま....
「初孫」より 著者:国木田独歩
音にて聞かされ候ことゆえそのおかしさまた格別なりしかば、ついに『ワッペウさん』の
尊号を母上に奉ることと相成り候、祖父様の貞夫をあやしたもう時にも 『ワッピョーワ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
結果が、事件の基となったのであった。 (二)一ツ橋慶正卿が回教における、カリフの
尊号を得たことについては、作者の調べた文献の中に、その詳細がないところから、ここ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
まった。川島は満洲朝の滅亡と共に雄図|蹉※し、近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の
尊号|褫奪宮城明渡しとなって、時事日に非なりの感に堪えないで腕を扼しているだろう....
「法然行伝」より 著者:中里介山
て風鈴を愛し、それを包み持ってどこへでも行く度毎にそれをかけた、又常に、 如来
尊号甚分明《にょらいそんごうじんぶんみょう》。十方世界普流行《じっぽうせかいふる....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
さるが好い。
わたしもそう云う先生にお近附になりたいのです。
そして小天地先生の
尊号を上るですな。
ファウスト
しかしね、君。己が見聞覚知の限を尽して、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かくて、押小路|室町内裏での、儀式がすむと、同日、後醍醐へは、 太上天皇 の
尊号が奉られ、以後、先帝ということになった。 そしてここに、 光明天皇 は....