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尊名
「尊名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尊名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
んだとシッポコかきだとえ」 文「なアに版下《はんした》を書くんだ、お父さんの御
尊名は何と仰しゃいますえ」 娘「はい小野庄左衞門《おのしょうざえもん》と申しま....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
シのない支局通信員の特質、能力、市内その他の花柳界の情勢、待合、芸者のパトロンの
尊名から、今東京で封切られている映画が、いつ頃、どこの社の手で、当地方のどこの館....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
入って来たんだ、其様な奴をなじらなくっちゃア仕様がねえ、えゝ始めて御意得ます、御
尊名を承わりたいね……手前は谷山藤十郎と申す至って武骨なのんだくれで、御家来の不....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
また隣村の信者で角田勘五郎と云う者の姉が福富さんの家に奉公して居たこともあるが、
尊名は初めてだと、飛白の筒袖羽織、禿びた薩摩下駄、鬚髯もじゃ/\の彼が風采と、煤....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
す、左もなくて腕がなければ中々又市を一|撃にお打ちなさる事は出来ぬ事でな、えゝ御
尊名は何と仰しゃるか必ず然るべきお方でございましょう」 宰取「うーん、なに私は弥....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
を。) (いや。) と先生、卓子の上へ両手をずかと支いて、 (三年|前から、御
尊名は、片時といえども相忘れません、出過ぎましたが、ほぼ、御訪問に預りました御用....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ざるかな?」
「おれか? おれは天下を家とする隠者だ」
「なに、隠者? して、御
尊名は?」
「名なぞあるものか。しいて言えば、名のない男というのが名かな」
「な....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
もしかあなたさまは、あの――イヤ、しかし、さようなことがあろうはずはござらぬ。御
尊名を……ぜひ御
尊名を伺わせていただきたい」
「オウ、おさむれえさん。おめえ、何....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
いと、閣下等の万事は休するのだ! 『なるほど現在では、自分も口をつぐんで閣下等の
尊名をあばくことをすまい。しかし、自分がかつて自分の抱え主等に対して忠実を誓った....
「魔都」より 著者:久生十蘭
、
「ウム、それで?」
「つまり、殿下が有明荘に御滞在の間、殿下の御居間を侵し御
尊名を潜称いたしていたものがあった事が判明いたしました。何たる不敵、何たる大胆。....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
今流行だからね、一刀流の名高いお方には随分知る人も有りまするが、失礼ながら親御の
尊名は何と仰しゃるな」 娘「はい石川藤左衞門と申しまする」 と云われて小左衞門....
「三国志」より 著者:吉川英治
で、ここへ来た時は、彼もかなりな落着きと本気を示していた。 「時に、失礼ですが、
尊名から先に承りたいものです。私はここからほど遠くない楼桑村の住人で、劉備玄徳と....
「三国志」より 著者:吉川英治
静かにたずねた。 玄徳は、それへうずくまって、礼を施しながら、 「久しく先生の
尊名を慕っていた者です。実はさきに徐庶のすすめにより、幾たびか仙荘へきましたが、....
「三国志」より 著者:吉川英治
、道の先へ駆けまわって、彼の近づくのを見るや、 「やあ。敵方の戦将。ねがわくば、
尊名を聞かせ給え」と、呼ばわった。 声に応じて、 「それがしは、常山の趙子龍。....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 関平はよろこんで、ともあれ自分の幕舎へ迎え、まず鄭重にたずねた。 「先生の
尊名は?」 「華陀、字は元化」 「さては、呉の大将|周泰の傷を治したと聞く名医で....