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「尊奉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尊奉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
みし時は必ずその人の罪を祓除《ふつじょ》し、不成功なるごとに罪を懺悔して改過し、尊奉絶えざるなり。しかるに海幸《うみさち》を守る蛭子社を数町|乃至《ないし》一、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、先ごろ上洛後、天朝より仰せ下されたる御趣意のほどもこれあり候ところ、表には勅命尊奉の姿にて、始終|虚喝を事とし、言を左右によせて万端因循にうち過ぎ、外夷拒絶談....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
て此の武士という職業が維持せられたればこそ日本の大道楽なるかの如く一部の人たちに尊奉せらるゝ武士道が大成したので、若し武士が家禄を得る道なく生活の安全を保証され....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の不快なる諸影響は、抑々末稍なり、皇軍の皇軍たる所以は軍人勅諭の大精神を身を以て尊奉する処にあり、……上に対しては皇軍の忠誠、下に対しては皇軍の威信、正に是処に....
科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
ばならない。六十歳の、またこれよりも、もっと年取ったものの言に聴いて、神秘主義を尊奉するに至っては、その存在理由を失うのは明である。見よ、彼等は既にその存在理由....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
は人力車挽《くるまひき》の仲間にいたるまで、おのおのその政を施行して自家の政体を尊奉せざる者なし。かえりみて学者の領分を見れば、学校教授の事あり、読書著述の事あ....
偶像崇拝の心理」より 著者:和辻哲郎
の素朴な頭を下げたことであろう。しかもこの際彼らの意識に上る唯一のものは、三宝を尊奉するという漠然たる敬虔の念であったに相違ない。彼らの知っているのは、ただ新し....
予が出版事業」より 著者:柳田国男
冊だけはつまらなく散らしたが、其他は悉く行先を控えて著者関係者、及び其当時自分の尊奉する限りの先輩へ、多くは手紙まで添えて拝呈したのであった。あんな百二十頁のち....