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尊攘
「尊攘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尊攘の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
手紙はこまかい。過ぐる年の八月十七日の政変に、王室回復の志を抱く公卿たち、および
尊攘派の志士たちと気脈を通ずる長州藩が京都より退却を余儀なくされたことを思えば、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
する幾多の現象に結びつけて見て、かつて水戸から起こったものが筑波の旗上げとなり、
尊攘の意志の表示ともなって、活きた歴史を流れたように、今またそれの形を変えたもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
贔屓《びいき》もあるらしい。
尾州|慶勝《よしかつ》が水戸の烈公と好く、多年の
尊攘論者《そんじょうろんしゃ》であり、竹腰派の勢力は今は怖るるに足らず、金鉄組の....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
以下の長袖と組んでいる。蔵田氏などの考えも最後の目的は公武合体ではあろうが、当面
尊攘を目標とする限り、一日待てば一日の後手《ごて》になるのは明白。拙者は自重派に....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
以下の長袖と組んでいる。蔵田氏などの考えも最後の目的は公武合体ではあろうが、当面
尊攘を目標とする限り、一日待てば一日の後手《ごて》になるのは明白。拙者は自重派に....
「志士と経済」より 著者:服部之総
家貧士二十金」というのがある。これは安政六年のはじめ、長藩主の参府を伏見に要して
尊攘の機を掴もうといういわゆる要駕策決行のため、門人野村|和作《わさく》が、家禄....
「新撰組」より 著者:服部之総
鹿児島の町人で郷士|是枝柳右衛門《これえだりゅうえもん》を通じて薩州その他九州の
尊攘派と連絡がついているので、中山|忠愛《ただなる》卿の教旨を持たせて清河らを肥....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
統一を必然化したとき、畢竟《ひっきょう》地方分権に基礎をおく幕府的統一――水戸派
尊攘の提唱はその主観いかんにかかわらず、新たな革命的内容を転生しなければならなか....
「脚」より 著者:吉川英治
誰も、そんな話にふれる者はなく、河岸の者や、附近の町人が集まると、黒船がどうの、
尊攘党がどうのと、昂奮した。時々には、近くに、時事を諷した落首が貼られたり、瓦版....