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尋ね物
「尋ね物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尋ね物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
本草』に見ゆ。宜《よろ》しく行《や》って見なさい。だが虎膏は皮より一層むつかしい
尋ね物だ。昔仏|王舎城《おうしゃじょう》に在《おわ》せし時、六群比丘、獅虎豹豺|....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んな遠方へは来ていそうもない。燈台|下暗《もとくら》しと世のたとえにも云う通り、
尋ね物というものは案外手近にいるものだ」 その口ぶりが何かの秘密を知っているら....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、半七は善兵衛の屋敷を出たが、どう考えてもこれは難儀の役目であった。雲をつかむ
尋ね物というが、これは空を飛ぶ尋ねものである。神田へ帰る途中も彼はいろいろに考え....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えた。もともと子供の玩具同様のものであるから、どこで買ったか殆ど雲をつかむような
尋ね物であったが、田舎の人は詰まらないものを買うにも、とかく暖簾の古い店をえらむ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ろは至極良い。砕いて言えば、願う事の成就するかたちである。商売をすれば当たるし、
尋ね物は出るし、待ち人は来るし、縁談はまとまるという。ところが、半蔵の順番になっ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
捗取りませぬ。夕景|漸く六日町に着しますと、松屋仙次郎という商人宿がございます、
尋ね物をするには斯ういう宿に若くはないと考えて、宿の表に立ちかゝりますと、 下....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
、内緒にしておいて下さいまし」 「だれが、他人になんぞ話すもんか」 「実は少し、
尋ね物があって、殿様からお暇を戴いて来た体でございます」 「それ見ねえ、おれの眼....