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「尋常小学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尋常小学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
ったところだ。今でもやはりそうだが、その当時もやはり大体そうなっていた。小学校も尋常小学校は別々にあった。そしてこの町と本村では、風俗にも気風にも大ぶ違うところ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
あろう。(大正12・11「随筆」) 昔の小学生より 十月二十三日、きょうは麹町尋常小学校同窓会の日である。どこの小学校にも同窓会はある。ここにも勿論同窓会を有....
田舎教師」より 著者:田山花袋
にとまった。ふと見ると平家造りの小学校がその右にあって、門に三田ヶ谷村弥勒高等|尋常小学校と書いた古びた札がかかっている。授業中で、学童の誦読の声に交って、おり....
死までを語る」より 著者:直木三十五
しく、母の方の事は、よく悪口云うが、孝次氏にだけは感心していた。 学校は、桃園尋常小学校と云って、内安堂寺町の高地と、空堀筋の高地との間に挟まれている窪地にあ....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
前、私が、文学へ志を立てた時、大阪も、父も、私に賛成してくれなかったからである。尋常小学校は、桃園を、高等小学校は、育英第一を(この三年時分から、先生に反抗する....
年譜」より 著者:宮本百合子
十年) 〔六月〕、父かえる。 一九一〔一〕年(明治四十〔四〕年) 本郷誠之尋常小学校卒業。お茶の水高女入学。 夏休みに小説の処女作を書いたが、いつの間にか....
郊外」より 著者:国木田独歩
なげうってしまうかとも思ったがその時思い当たッたのは君の事だ。君がこうやッて村立尋常小学校の校長それも最初はただの教員から初めて十何年という長い間、汲々乎として....
道連」より 著者:豊島与志雄
、その尋常小学を幾つか総括した上に、やはり四ヶ年の高等小学があった。で田舎では、尋常小学校は各村にあったが、高等小学校はごく少く、例えば一町六ヶ村に一つという風....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
という看板も見えているし、浄土宗浄念寺も立派に建立せられているし、また東京市精華尋常小学校は鉄筋|宏壮な建築物として空に聳えつつあった。かつて少年私の眼にとまっ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の私の肌と趣味とが卑しくないとしたら、この姉の感化が多いのだ。 六つの歳に私は尋常小学校へ店の者につれられてあがったが、髯のある先生が恐くて、どうしても行く気....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
り高いところに築いているかどうかということです。しかし、例えば、女の人でいうと、尋常小学校でやめてしまった人と女学校以上の学校に行った人とではそれは勿論家庭の空....
日記」より 著者:宮本百合子
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小伜の釣り」より 著者:佐藤垢石
釣りに連れて行ったことがあるが、それから一度も川へ伴ったことがなかった。けれど、尋常小学校五、六年頃になると、母親の眼を隠れては近くの池や川へ行くようになった。....
幼年時代」より 著者:室生犀星
の深い庇からも流れていた。ほかの同級生はみな元気に歩いて行った。私は学校の「野町尋常小学校」と太い墨でかいた門のところで、極度の嫌悪のために牢獄よりも忌わしく呪....
私の青年時代」より 著者:山之口貘
一里の首里に第一中学校があった。いわゆる名門校である。ぼくの学んだ小学校は、甲辰尋常小学校で、六年生になると一中への受験準備をしなくてはならなかった。ぼくは優等....