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導引
「導引〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
導引の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
すと、知れない横町からお頭巾をお被り遊ばし、袂《たもと》から笛をお出し遊ばして、
導引揉療治《どういんもみりょうじ》と仰しゃってお歩き遊ばしましたから、私《わたく....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
済的商業的障碍を取り除かねばならないのだ。保護貿易主義は、労働の発達の中へ暴力を
導引き入れるものであり致命的な軍国主義の狂態を齎らすものなのだ。君達は、各国家の....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
村《すなむら》で、子供が餅についた鼠とりを知らずに喰った。これを診《み》たのが、
導引並《どういんなみ》の若い医者だが、あまり虎列剌と症状が同じなのに驚いた、とい....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
たりする。 なにしろ、大湯の横にひッついている湯番小屋で、五刻の拍子木を打ち、
導引の笛がヒューと澄む頃までは、このかしましさがやまないのである。 「ホイ」 「....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
音がした。 「あ。お父さん、お帰んなさい」 「帰ったよ。暑かったのう、きょうも」
導引の梅賀は、頭巾をとって、お袖にわたした。六十にはとどくまいが、年のわりに、頑....