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小京都
「小京都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小京都の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た》り遊ぶ人が、誰も飛騨の高山を※※《かつりょう》の地というものはなく、これに「
小京都」の名を与えて、温柔の気分を歌わぬものはありません。 森春濤は曾《かつ》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がなんとなく、山城《やましろ》の王城の地を想わせて、詩人でなくとも、これにまず「
小京都」といった風情《ふぜい》を感じ得られたかもしれません。 ただ、そんな比較....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、一天地を成しているところに山科の妙味がある。山科は小さき甲斐の国というよりも、
小京都といった方が当るかも知れない。山河の形成が、僅かに十六郷を含めたなりで独立....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ぞけば、むしろ戦災をうけないための汚らしさの方が、今日に至っては目立つのである。
小京都とよばれるヒダの高山も、そして秋田の街も、そうである。戦災をうけないための....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
中から、ちらちら燈火が見える。その柳の一廓はこの町の廓だ。 総べてが賑かだ、「
小京都」という名前にそむかないと思った。 書店へ寄ると、土地の絵はがきが出てい....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、仮御所や社家僧房から随身の旅館、雑色たちの泊る聚落までを加えて、さながら山中の
小京都ともいえる社会がここに営まれていたのではあるまいか。 信仰もだが、信仰に....