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小人国
「小人国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小人国の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
鯨の住む大洋。木に棲《す》み穴にいて生れながらに色の黒いくろんぼうの国。長人国。
小人国。昼のない国。夜のない国。さては、百万の大軍がいま戦争さいちゅうの曠野。戦....
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
前の倦怠《けんたい》ではもうありませんでした。私はその衣《きぬ》ずれのようなまた
小人国の汽車のような可愛いリズムに聴き入りました。それにも倦《あ》くと今度はその....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
係る南海拓殖商会であった。島の白人貿易商等の間に在って、此の商会は正《まさ》しく
小人国のガリヴァアであった。曾《かつ》ては此の商会の支配人が独逸領事を兼ねたこと....
「蠅」より 著者:宮本百合子
い肢でしっかりそれにしがみついた。ジジージジュー。とうとう体じゅうに網を張られた
小人国のガリバーのように粘りの糸を引きながら起き上った。肢には、抱きついて起きた....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
方を指さしました。この意味は、あとになってわかったのですが、指さしている方向に、
小人国の都があったのです。そこへ、皇帝陛下が、私をつれて来るよう言いつけられたの....