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小人数
「小人数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小人数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は行きがけの駄賃に持って行っただけのことで、ほかに仔細があるに相違ねえ。下屋敷は
小人数だから、どうもよく判らねえのだが、女中たちの話によると、なんでも五、六日前....
「蠅男」より 著者:海野十三
りして、やがて十一時の時計を聞いたころには、五人の召使いの外には糸子只一人という
小人数になった。 夜は次第に更けるに従って、この広いガランとした邸はいよいよ浸....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
体は……。 かつら 上様お風呂を召さるる折から、鎌倉勢が不意の夜討ち……。味方は
小人数、必死にたたかう。女でこそあれこの桂も、御奉公はじめの御奉公納めに、この面....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を置けば、ふたたび祟りをなさないと言い伝えられている。 それと反対に、こちらが
小人数で、相手が多数のときは、死ぬまでも絡み付いていられるので、よんどころなく前....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ごとでお分かりのとおり、X号も博士も最地階にひそんでいたのである。 警官隊は、
小人数の見張《みは》りの者をのこして、あとはみんな、ふもとの町へ引きあげていった....
「空襲警報」より 著者:海野十三
弱っている。いまラジオでも聞いただろうが、突然また警戒警報が出た。ところが、この
小人数になった防護団では、とても手が廻りゃしないことがわかっている」 「一体、人....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
をしとるです。で、その、ちょっとあらかじめ御諒解を得ておきたいのですが、お客様が
小人数で、車台が透いております場合は、途中、田舎道、あるいは農家から、便宜上、そ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
もっと廬に接して建てられて居た。 身狭乳母の思いやりから、男たちの多くは、唯さえ
小人数な奈良の御館の番に行け、と言って還され、長老一人の外は、唯|雑用をする童と....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ちょっと附け加えて置きますが、その頃命の直属の部下と申しますのは、いつもこれ位の
小人数でしかなかったそうで、いざ戦闘となれば、何れの土地に居られましても、附近の....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
な事情を知らない師冬の家来どもは、この無法な敵を引き受けて闘った。こちらが比較的
小人数であるだけに、かえって必死の太刀先きが鋭いので、権右衛門はあやうく斬りまく....
「夢がたり」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
なっている方でした。でも言葉の穿鑿なんぞはどうでもよろしい。とにかく桜の木陰に、
小人数ではありますが、たいへんまじめな会合が開かれていたのでありました。かたつむ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
東京では細君と二人ぐらしで――(私は謡や能で知己なのではない。)どうやらごく
小人数の活計には困らないから、旅行をするのに一着|外套を心得ていない事はない。 ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
由ると、父の恩給高は十一円であったそうだ。如何に物価の安い四十年前でもまた如何に
小人数でも十一円で一家を維持するというは容易でなかったから、岡目から見るように気....
「寺町」より 著者:岩本素白
的な質素な葬式なのであろう。然しお祭騒ぎをされずに、瑞々しい若葉の朝を、きわめて
小人数の人に護られて来た仏は、貧しいながら何か幸福のようにも思われ、悲しい人事で....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
しさがありました。 麗子だって満更私の考えが分らないはずはありません。私の家は
小人数の割に大きくて、殊に庭が広く、池の向う側には茶席があって、私はよく親しい友....