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小作争議
「小作争議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小作争議の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「共同耕作」より 著者:宮本百合子
なところさツン出るでねえゾ、ええか!」 市次は組合へ入ってる癖に引こみ思案で、
小作争議の応援になんぞにはどうしても出たがらない。俺ア年だで、皆の衆やってくんろ....
「葉」より 著者:太宰治
とうに死ぬかも知れないと小早川は思った。去年の秋だったかしら、なんでも青井の家に
小作争議が起ったりしていろいろのごたごたが青井の一身上に振りかかったらしいけれど....
「黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
松埃がかかって収穫が悪いがら、小作米を負けてくれとか、納められねえどか、屹度はあ
小作争議のようごとを出かすに相違ねえ野郎共だから。そこを、ようぐ考えで。ね、旦那....
「ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
ト・農民も、そろそろ目がさめて来た。地主、資本家に対し、女と肩を並べストライキと
小作争議とで闘い、勤労階級と搾取階級の対立がはっきりして見ると、女に対する見方が....
「小説の読みどころ」より 著者:宮本百合子
が何より大事であることを大衆は自分たちの経験によって知りはじめた。ストライキでも
小作争議でも分散的にせず同一の全産業、全部落が共通の要求によって結集して闘う方が....
「十姉妹」より 著者:山本勝治
力が無く、裸の脊を流れる汗は夥しく増えた埃りに塗れて灰汁の様だった。 そして、
小作争議事務所に当てたS寺の一室は日増しに緊張して行った。 「おい、遂々、彼奴等....
「婦人党員の目ざましい活動」より 著者:宮本百合子
同盟の実例によって、わたしたちみんなにわかってきた。婦人の参加しないストライキ、
小作争議というものは、今日はもうどこにもありません。 大衆の先頭に立って闘うプ....
「「ラジオ黄金時代」の底潮」より 著者:宮本百合子
五月には、農産品六九・二に対して、農村需要品は七五・三までになっている。そして、
小作争議は十一年度五千四百九十七件。関係人員五万二千九百五十二人。土地買上に対す....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
会現象 1 官公吏の社会的地位 かつて農林省の小作官会議に於て、この頃しきりに
小作争議に内務官吏が乗り出す傾向があるというので、非難が出たそうだが、其の後また....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
という「自然現象」に対する渦巻く同情の嵐を他処にして、社会現象としては、同地方の
小作争議は年末と寒さに向って刻々に深刻化して行っている。今年は一月から九月迄の間....
「一九二三年夏」より 著者:宮本百合子
○云うことじゃないけどがあ、 ○なっちもうた ――○――
小作争議で、小作は田をかえす。 農業は利益のすくない為、皆、金の心配ばかりする....
「入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
折角、耕して作った稲を差押えられる。耕す土地を奪われる。そこでストライキをやる。
小作争議をやる。やらずにいられない。その争議団が、官憲や反動暴力団を蹴とばして勇....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
て、皆地主ばかりだ。勝手なことばかりするんだ。」 S村で、以前、村役場に対して
小作争議を起したことがあった。北海道は町村が沢山の田畑を所有していて、それに小作....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
組合、日本労働総同盟、日本鉱夫組合にも参加して労働運動もやってきた。その間数々の
小作争議、鉱山争議、工場ストを経験したが、いまのストライキにくらべて感慨無量なも....