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小作地
「小作地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小作地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
いて、農村失業者群の中へ投げ込まれたのであった。それまでの吾平爺はわずかばかりの
小作地を耕すかたわら、集落内の農家に雇われていったのであったが、耕地が住宅地にな....
「豚群」より 著者:黒島伝治
殆んど耕されていなかった。小作人は、皆《み》な豚飼いに早替りしていた。 たゞ、
小作地以外に、自分の田畑を持っている者だけが、そこへ麦を蒔いていた。それが今では....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が出来て耕地減少の結果、小作料は自然|騰貴する。小作料の騰貴はまだ可いが、中には
小作地が不足して住み馴れた村にも住めなくなり、東京に流れ込んだり、悪くすると法律....
「読書法」より 著者:戸坂潤
私は今日の小説で、農民小説は大抵面白いように思うのである。野地氏「平野の記録」は
小作地管理人の地主への忠勤振りを描き、野原氏の「嵐の村」はバクチ検挙にからむ村の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を囲む下は石で上は煉瓦《れんが》の壁の中に、四角にあけられたものである。いずれの
小作地にもあるような単純な車道門であって、粗末な板でできてる大きな二つの扉《とび....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
収穫に影響した。いきおい、借金しても落札しなければならぬ運命におかれていたのだ。
小作地でさえそれは免れられぬ。もし地主に一任しておくなら、つまりは小作料の騰貴で....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ボツ、ボツ見えた。 「移民案内」 「内地の府県に於ては、自作地は勿論、
小作地と雖も新に得ることは仲々困難であるのに反して、北海道に移住し、特定地の貸付....