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「小児病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小児病の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
、日本の政治的動きに対する批評を下し始めることが出来たし、右翼も亦その所謂「右翼小児病」を清算して、観念的な華々しさから転向するようになった。無論その根柢には、....
乳房」より 著者:宮本百合子
たたいたものがあった。 「力関係を考えないで、何でもストをやろうなんて、それこそ小児病だ。今、ここだけでなんてやれるかい!」 「議長!」 再び甲高い声が主張し....
」より 著者:太宰治
が裏切りなら、闘士にはどんな仙人が成るのだ。そんな言葉こそウルトラというものだ。小児病というものだ。一のプロレタリアアトへの貢献、それで沢山。その一が尊いのだ。....
ある遊郭での出来事」より 著者:若杉鳥子
って生まれ、何よりも母親たちの恐れる麻疹、天然痘、疫痢、ジフテリア等に、幾種もの小児病を幸いにも無事に経過して来た、尊い肉体である事は、人として異りないものを。....
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
レタリア作家団に対しては、同年の大会のとき、「同伴者《パプツチキ》」に対して左翼小児病に陥ってはならないと特別にルナチャルスキーも注意を与えている。 その後「....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
を持たないような文学書類を、一切読もうとしないだろう。一方文壇の内部からは、あの小児病的情熱の無産派文学が興ってきて、過去の死にかかった文壇に挑戦《ちょうせん》....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
一九一七年十月革命の勝利は不可能であったろう」(レーニン・共産主義における「左翼小児病」)と一九〇五年の暴動を評価している。我々日本のプロレタリアート・農民も来....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
っと広範に哲学的に理解せよというなら、そしてそうすれば右翼団体の一等過激な(右翼小児病! と呼ばれている)ものもその内に這入るというなら、話は中々面白くなって来....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
まだ一段の文学的精進を必要とするだろう。 (一九三四・一〇) 二 愛国運動と右翼小児病 私は従来、AKの放送について、中でもその講演放送について、甚だ不満をも....
思い」より 著者:伊丹万作
でも官庁側の了解を求めたことがあつたであろうか。 断つておくが、私はいつまでも小児病的に、資本家だの従業員だのとものを対立的にしか見ないほど偏執的な人間ではな....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
のうちで一つも見たものも読んだものもありません。橋口は兄の方ですか弟の方ですか。小児病気は日にまし快方。小生見舞に参り候えどもまだ一度も語を交せたる事なし。「草....
冒した者」より 著者:三好十郎
自体が僕には不愉快なんですよ。 舟木 お前が不愉快なら私は不愉快以上だよ。まるで小児病だ。俺はね、いつも言う通り、お前たちの考え方そのものを間違ってるとは必ずし....
三国志」より 著者:吉川英治
ると存じまして。つい……」 「ああ、何たる浅慮な――」と、孔明は痛嘆して、彼らの小児病的な現実観をあわれんだ。 「もし蜀が卿らのような考え方でいたら、戦いはわれ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
をひそめ出すときは、もう触らぬに限るのである。それは彼の思考力の限界と、次に起す小児病的な癇癖を予告しているものだった。 執権相模守高時 といえば、威は朝廷....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ぶんは花に飽かない虻の大王だと思っている。 鎌倉の前執権、相模入道高時は、あの小児病とも瘋癲ともつかない物狂いで、職はすでに退いていたはずであるが、いぜん近ご....