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小分
「小分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小分の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
たのだ。 浜人足――この運輸労働者達は「親方制度」とか「現場制度」とか、色々な
小分立や封建的な苛酷な搾取をうけ、頭をはねられ、追いつめられた生活をしているので....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
者に指名されていたものが首を立ててこの命令を復唱した。最初に門田与太郎のひきいる
小分隊が本隊と切り離された。軽く会釈して、この建築係りの一隊は河畔の請負の工事仕....
「心の河」より 著者:宮本百合子
のしんの生きる目的、意味と思うものはどこに持っているのだろう。それ等の一つ一つに
小分けにこめられているのか。または、釜しきか何かのように、そういう外廓だけは如何....
「南路」より 著者:宮本百合子
おちぢれのようになった毛髪を、何としたことか「あぶ、はち、とんぼ」を三倍した位、
小分けに処々で結んでいる、それも、ただ結んで止めたばかりでなく、一々先を丸めて色....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
も、此処に発表する余頁《よページ》のないのを遺憾とする。 尚、五七音中に於ける
小分の句節(例えば五音の
小分された三音二音)は、法則の外に置かれる自由のもので、....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
も、と云うのは即ち、社大党以外の大衆的政党の存在や又は既成ブルジョア政党の大量的
小分派への分裂などを俟つことなしにも、立派に人民戦線的活動の任務を遂行することが....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
とに人間活動の最高の悦びを感ずるのである。……この場合、科学者の眼は単に科学の一
小分野のみを覗く専門家の眼としては存在しない。その心眼は自己を取巻く周囲の全体性....
「日記」より 著者:宮本百合子
一寸あったのをすててしまってきれいに水であらって、丸善のあの大きな□□のびんから
小分をしてペンをひたして書いて見ると気持のいいほどかるく動く。 この勢で何か書....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の効能が見えて、長享三年の三月に三千疋だけ納入になった。実隆の喜悦一方ならず、「
小分といえども先ず到来す、天の与えというべきか。千秋万歳祝著祝著」と記している。....
「後庭」より 著者:宮本百合子
で》に見える。 鶏が入らない様にあらい金網で仕切られた五坪ほどの中に六つ七つの
小分けがつけてある。 此処も夏の中頃までは手入も行き届いて居たし、中のものも、....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
わしの手にあつめて、具足屋のほうへまわさせてもらったのだ。一年後に、わしがほかへ
小分けしておいたと同じ利分をつけて、耳をそろえて、その女に見せるという約束だった....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
幾多の例を、日ごろの世上や他家に見聞きしていたからだが、ひとごとではない、地方の
小分党の上に立つ足利家も、時勢の外の組織ではなかったのだ。よくよく心して衆の荒駒....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
朝廷から授与されていた武蔵、常陸、下総三国の土地も、一郡二郡、あるいは一庄半庄と
小分けして、まるで池の鯉へ麩をちぎッて投げやるように、おもなる部将へ、あらかた、....