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小分け
「小分け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小分けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心の河」より 著者:宮本百合子
のしんの生きる目的、意味と思うものはどこに持っているのだろう。それ等の一つ一つに
小分けにこめられているのか。または、釜しきか何かのように、そういう外廓だけは如何....
「南路」より 著者:宮本百合子
おちぢれのようになった毛髪を、何としたことか「あぶ、はち、とんぼ」を三倍した位、
小分けに処々で結んでいる、それも、ただ結んで止めたばかりでなく、一々先を丸めて色....
「後庭」より 著者:宮本百合子
で》に見える。 鶏が入らない様にあらい金網で仕切られた五坪ほどの中に六つ七つの
小分けがつけてある。 此処も夏の中頃までは手入も行き届いて居たし、中のものも、....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
わしの手にあつめて、具足屋のほうへまわさせてもらったのだ。一年後に、わしがほかへ
小分けしておいたと同じ利分をつけて、耳をそろえて、その女に見せるという約束だった....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
朝廷から授与されていた武蔵、常陸、下総三国の土地も、一郡二郡、あるいは一庄半庄と
小分けして、まるで池の鯉へ麩をちぎッて投げやるように、おもなる部将へ、あらかた、....