小割[語句情報] » 小割

「小割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小割の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
なって物干が繋《つな》がって居て、一軒|毎《ごと》に一間ばかりの丸太がありそれへ小割《こわり》が打って物干竿《ものほしざお》の掛る様になっているから、此の物干伝....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
して吾妻川へ落しますゆえ、山から材木を伐出し、尺角二尺角|或は山にて板に挽き、貫小割は牛の脊で下して参ります。山田川で筏を組みますには藤蔓を用います、これを上拵....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、下から縄で引いて息抜きをするところの引窓ではなく、壁の一部を打ちぬいて、それに小割板を二重に取りつけ、べっかっこうの形にして、引けば開く、押せば閉づるだけの単....
可愛い女」より 著者:神西清
ん大切で必要なものは材木のように思えて、桁材だの、丸太だの、板割だの、薄板だの、小割だの、木舞だの、台木だの、背板だの……といった言葉の中に、何となく親身なしみ....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
しげな鼻息がきこえたかと思うと、毛並みをみだした猫が二三匹、屋根に立てかけてある小割板の束をがさつかせて駈けおりてきた。 「さあ、もう行って寝ようじゃないの」と....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
が残っている。円くほり凹めた石の皿、または破損した古鍋などを用いて、その中で松の小割木を燃したのが、以前の世の灯火であった。 或いは僅かな板切れに粘土を塗り附....