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小力
「小力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》をとって引き倒す、其の内與助は年こそ取って居りまするが、田舎漢《いなかもの》で
小力《こぢから》もあるものでございますから、川中から這い上《あが》って参りながら....
「花嫁の訂正」より 著者:渡辺温
僕なんかでも、ひどく自然の姿に恐怖を感ずることがありますがね。人間の卑屈な知恵や
小力が、どう悪あがきしても侮り難い強大な意志に圧迫されるのでしょうな。……」 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たくば殺してやる」 おかんは赫となって男の喉をしめた。在所生まれで、ふだんから
小力のある彼女が、半狂乱の力任せに絞めつけたので、孱弱い男はそのままに息がとまっ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
呑ませ、飯を喰わせ、五十銭の酒手を遣りました。車夫は年頃|四十五六で小肥満とした
小力の有りそうな男で、酒手を請取り荷を積み、身支度をして梶棒を掴んだなり、がら/....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
八、小学校教員斎田初雄、村のものともに追掛け出づ。一方より、神官代理|鹿見宅膳、
小力士、小烏風呂助と、前後に村のもの五人ばかり、烏帽子、素袍、雑式、仕丁の扮装に....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
奴は、打っても、叩いても、起ることではござりませぬがの。 かかり合は免れぬ、と
小力のある男が、力を貸して、船頭まじりに、この徒とて確ではござりませなんだ。ひょ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り、べつだん高上りをしているわけでもないが、四十八貫目の泥棒は骨だろう、あいつも
小力《こぢから》はありそうだが、四十八貫目では、ちょっと持ち出せまい、危ねえもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
至って、徒らに組んずほぐれつしていましたが、相手はいよいよ嵩《かさ》にかかって、
小力を十二分に発揮して相撲の手を濫用して来るから、米友が怒りました。別の意味で怒....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、人間というやつぁ、なまじい何か取柄があるとかえっていけねえ、餓鬼のうちから
小力《こぢから》があって、身が軽い、それから柄になく武芸が好きで、好きこそ物の上....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
違いないが、誰も助ける人はありません。多助は金を奪られまいと挑み争う。 小「此奴
小力があるな」 と云いながら懐中から匕首を取出し、さア出せ、出さなければ殺すぞ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
の玉め、どうだ一番相撲を取るか、と瘠ッぽちじゃありますがね、狂水が総身へ廻ると、
小力が出ますんで、いきなりその箒の柄を蹴飛ばして、血眼で仕切ったでしょう。 可....