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「小勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
き廻しが銀座の大通りにさしかかると、大勢の見物が立っている。そのなかに娘義太夫の小勝というのもまじっていました。これも牢内で花鳥のおもちゃになった女ですが、花鳥....
運命」より 著者:幸田露伴
と請い、許されて燕に至り、書を燕王に上りたり。其略に曰く、太祖迷を執りて回らず、小勝を恃み、大義を忘れ、寡を以て衆に抗し、為す可からざるの悖事を僥倖するを敢てし....
交遊断片」より 著者:豊島与志雄
が、初めて私の眼についた。 「どうしたんだ、今頃……。」 「いや……そこの寄席に小勝が出てるもんだから、一寸聞きにいったんです。」 「ふーむ、」と云ったきり私は....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ことで、今朝浅草の警察からこッちへ書類が廻されてきたそうだよ。入質したのは向島の小勝という芸者だそうだよ。ひとつ、洗ってみてくれないか」 遠山はこう命じられた....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
話もよかった。同じく昔、新石町の立花が貞山ばかりひいきにするので、その頃の若武者小勝が、 「貞山(瓢箪)ばかりが売り物(浮き物)か、小勝(あたし)もそろそろ(こ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
の葉の合方、山嵐や谺の鳴物も聞こえてきた、扇で半面隠して一生懸命声張り上げている小勝《こかつ》師匠の高座姿さえマザマザとして見えてきたのだった。 グオーン。 ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
ころのこれらの速記はいま読むと故馬生(六代目・先代志ん生)、故小せん(初代)、故小勝(五代目)、先々代つばめ(二代目)、現左楽(五代目)など、その高座を識るもの....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
語ってみたいが、その頃東京の落語界には三世小さん、先代圓右、先代志ん生、三語楼、小勝が落語協会の巨頭で、今の左楽、先代|燕枝《えんし》、華柳、先々代柳枝、先代助....
上野」より 著者:永井荷風
簾《ウチゲイシヤ》等ノ芸妓ニ於テハ先ヅ小梅、才蔵、松吉、梅吉、房吉、増吉、鈴八、小勝、小蝶、小徳|們《ラ》、凡四十有余名アリ。其他ハ当所ノ糟粕ヲ嘗ムル者、酒店魚....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
続き、むしろこの結婚生活で私の茶屋遊びは拍車をかけられた形であった。 北の芸者小勝の親から『井上さんは将来見込みのある人だから、身代金は手形でもかまわない。娘....