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「小包〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小包の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
」の字さんは東京へ帰った後《のち》、差出し人｜萩野半之丞《はぎのはんのじょう》の小包みを一つ受けとりました。嵩《かさ》は半紙《はんし》の一しめくらいある、が、目....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
めか》し、素足に吾妻下駄《あずまげた》、絹張りの日傘《ひがさ》に更紗《さらさ》の小包みを持ち添えたり。 挙止《とりなり》侠《きゃん》にして、人を怯《おそ》れざ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
読年月日を記載し、広告掲載料ならば別の名簿へその旨書きいれる。単行本註文ならば、小包をつくり、猫間川の郵便局へ持参する。購読料が切れていると、あらかじめ印刷した....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
してくれて、しかし、一旦こっちの手へ渡ったもんだから、よく攫徒仲間が遣ると云う、小包みにでもして、その筋へ出さなくっちゃ不可んぞ、と念を入れて渡してくれた。一所....
「蠅男」より 著者:海野十三
」 正木署長も投書のハガキを握ってカンカンに怒っていた。 ひどい者になると、小包郵便で坊主枕を送ってきた。その附け文句に、 「こっちは枕を高うして睡られへん....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一を倒したことになる。 ◯運通省の列車と省線電車の制限は、本日より撤廃され、また小包の制限も同じく撤廃。ラジオで一般へ通告された。 ◯この夜は静かで楽しい団欒。....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
の疲労を医す。帰りには、帳場によって、峠を越えてくる人夫を待つのが一番楽しみだ。小包でも着くと大喜びで霞の上に光る星を見ながら、丸木橋を渡ると、白い泡が闇に浮い....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
例の桐油合羽を開いて、私の天窓からすっぽりと目ばかり出るほど、まるで渋紙の小児の小包。 いや！ 出来た、これなら海を潜っても濡れることではない、さあ、真直に前....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
山が見覚のあるかの肌に着けた浴衣と、その時着ておりました、白粉垢の着いた袷とを、小包で送って来て、あわれお雪は亡なりましたという添状。篠田は今でも独身で居ります....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
るのどでは、ありませんでした。―― ところで、ある日、皇帝のおてもとに、大きな小包がとどきました。その包のうわがきに、「さよなきどり。」と、ありました。 「さ....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
尻餅ついていた。 早速買った。いそいそとして買ったのである。そして、その時計を小包にして武田さんに送るという思いつきにソワソワしながら、おそくまで夜店をぶらつ....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
人像出来、道中安全、出荷という、はがきの通知をうけていた。 のち二日目の午後、小包が届いたのである。お医師を煩わすほどでもなかった。が、繃帯した手に、待ちこが....
「飴チョコの天使」より 著者:小川未明
かるくなると、汽車は、都会の停車場に着きました。 そして、その日の昼過ぎには、小包は宛名の家へ配達されました。 「田舎から、小包がきたよ。」と、子供たちは、大....
「おかめどんぐり」より 著者:小川未明
で拾った、くりや、どんぐりを送ると書いてありました。 「町が遠いのに、弟さんは、小包を出しにいったんだね。」と、三郎さんはききました。 「いえ、町へは、毎日、村....
「片田舎にあった話」より 著者:小川未明
さびしい片田舎に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日、都にいるせがれのところから、小包がとどいたのです。 「まあ、まあ、なにを送ってくれたか。」といって、二人は、....