小匙[語句情報] » 小匙

「小匙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小匙の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
」 小初は、もう料理のコースの終りのメロンも喰べ終って、皮にたまった薄青い汁を小匙の先で掬っていた。 ふっとした拍子に貝原と小初は探り会う眼を合せた。 「今....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
と努力とは想像に絶する。支那人は、時には膝まで水に入って、土を掘り、そして晩には小匙一杯の米を食い、またそれを煮た不味い水を飲んで、喜んでいる。これが一般に彼ら....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ます。お父様はお茶をお飲みの時、「ちょっとした菓子よりこの方がよい」と、和三盆を小匙に軽く召上るのですから、おみやげはほんのお愛想です。 それから、浅倉屋へ寄....
食道楽」より 著者:村井弦斎
利堅粉を六杯|掬《すく》うだろう。粉が大サジ六杯だと砂糖が中匙六杯さ、それに塩が小匙一杯にベーキングパウダーが小匙二杯さ」大原「ベーキングパウダーとは何だね」小....
食道楽」より 著者:村井弦斎
《ゆで》て裏漉《うらごし》に掛け薯《いも》一斤にバター大匙半分、牛乳大匙二杯、塩小匙一杯の割合にて混ぜ火に掛け能く掻廻《かきまわ》して煮たる物を用ゆ。この附合物....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ままよく蒸してそれから皮を剥《む》いて一升の栗ならば味淋《みりん》二合砂糖一斤塩小匙一杯半の割で弱い火へかけて気長に煮てそのままその汁《つゆ》へ漬けておけば長く....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
べる物もそえずに出なかったことであろう。最初は茶塩気といって梅干か漬物、まれには小匙一ぱいの塩ということもあり、そうでなくとも腹を太くするほどの多量の物はともな....