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「小半年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小半年の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いませんから、姉も安心して帰ったのでございます。それは正月の末のことで、それから小半年は別になんの沙汰もございませんでしたが、おととい見馴れない男がお徳をたずね....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
二月以来、わたしは自分の仕事が忙がしいので、半七老人の家へ小半年も無沙汰をしてしまった。なんだか気になるので、五月の末に無沙汰の詫びながら....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
込んだのですが、由兵衛の話では不思議に鼠が出なくなったと云うことです。 それで小半年は何事もなかったのですが、十一月頃になって、お俊は頻りに何処へか引っ越した....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ないので、お熊は主人の用の間をぬすんで時々に男のところをたずねていた。 それで小半年は先ず無事にすごしたが、ことしの春になって此の若い二人の魂をおびやかすよう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はよんどころなく物置のなかに泊めてやることもあった。かれは品川に泊まって、今まで小半年の月日を送っていたが、それが人の眼に立たなかったのは、いつでも隅田川から大....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
え種々《さまざま》にして仕官の口を探すが、さて探すとなると無いもので、心ならずも小半年ばかり燻《くすぶ》ッている。その間始終叔母にいぶされる辛らさ苦しさ、初《は....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
たが、ふた月ばかりで正気にかえった。それから警察へ送られ、さらに裁判所へ送られ、小半年の後に懲役にやられた。しかしかれは直接に尼を殺しのではないということであっ....
」より 著者:岡本綺堂
これからが本題の虎の一件だ。」 下 老人は話しつづける。 「それから小半年はまず何事もなかったが、その年の十月、友蔵は女房のお常をつれて、下総の成田....