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小半時間
「小半時間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小半時間の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
んで協力を申出でた。そこで三人は、鼠のようになって、古書の山を切り崩していった。
小半時間も懸ったであろうか。 「うむ、あったぞッ!」 と、突然帆村が叫んだ。カ....
「芝刈り」より 著者:寺田寅彦
て見たりする。それからそのまん中に椅子を持ち出して空の星を点検したり、深い沈黙の
小半時間を過ごす事もある。 芝の若芽が延びそめると同時に、この密生した葉の林の....
「一日」より 著者:宮本百合子
母がしずかに拭くと、細い毛について、黄色の松やにの様なものがいくらでも出て来る。
小半時間もかかって、やっと、しゃぼんで洗いとると今までとは見違える様に奇麗になっ....
「六月」より 著者:相馬泰三
でその新聞社の名を訊くと、もうあとは何も別に詳しいことを尋ねようともしなかった。
小半時間ばかりして新聞社から着物を持って人が来たので、彼はその部屋から出されて応....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
のだが」と云った。そこで交換局では畏って早速接続すると女皇陛下は御満足で、ものの
小半時間もゆるゆる後対話があった。他の電話申込人等はそんな事とは知らず、待てども....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
さんと入れちがいに、正木に帰ってしまおうか知らん。) 彼はそんなことを考えて、
小半時間もひとりで机に頬杖をついていた。 しかし、恭一があまり永いこと帰って来....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
ねられてあった。すかすかと散ってゆくさまやが、戸のすき間から覗かれた。 彼は、
小半時間もそこから出て来ないような事もあった。そして注意深くあたりのようすをうか....