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「小商い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小商いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
いっそ千両の金をたんと減らさないうちに八橋を請け出してしまって、残った金でどんな小商いでもはじめる。その方が却って無事かも知れないと彼は言った。 治六も考えた....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ありゃ、一年や二年寝ていても暮らせるが、働くこうべに神宿るだ。これを元手に、何か小商いでもやって、子どもたちにうまいおまんまを腹いっぺえたべさせておやりなせえよ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
男娼の揚がりは馴染の客……多くはお寺さんですが、それに幾らかの元手を出して貰って小商いでも始めるか、寺侍の株でも買ってもらうか、又は小間物や煙草の行商になる。お....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
歳になる若いものが見得も振りもかまわずに真っ黒になって稼いでいるので、棒手振りの小商いながらもひどい不自由をすることもなくて、母子ふたりが水いらずで仲よく暮して....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
うとする途で会ったゞね、それから斯ういう理由だが婆、何うだかと云うから、ま詰らん小商いをするよりもこれ、一疋虫を捕めえて六百ずつになれば、子供でも出来る事だから....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
しく云われ、抵当物は取られ、お母と両人で手振編笠で仕方がねえから、千住へまいって小商いを始めましたが、お母が長々の眼病で、とうとう眼がつぶれ、生計に困り、無心を....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ているのである。呼びとめて子細を訊くと、女は涙ながらに答えた。 「わたくしの夫は小商いをしている者で、銭五十|緡を元手にして鴨や鵞鳥を買い込み、それを舟に積んで....
平造とお鶴」より 著者:岡本綺堂
てくれますばかりか、来るたびごとに幾らかずつの金を置いて行ってくれました。いっそ小商いでも始めてはどうだと申しまして、唯今の店も買ってくれました。そのお蔭で、わ....
贋物」より 著者:葛西善蔵
けである。家屋敷まで人手に渡している老父たちの生活は、惨めなものであった。老父は小商いをして小遣いを儲けていた。継母は自分の手しおにかけた耕吉の従妹の十四になる....