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「小噺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小噺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
受取って、すました顔で、そうか、おれはまた八百屋の伝兵衛さんかと思った――という小噺《こばなし》を、この際道庵が思い出したから、それで不意に高らかに笑いを発した....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
控えていたが、自分らの都であるその洞穴《どうけつ》がまっくらになるや否や、巧みな小噺作者《こばなしさくしゃ》のペローが「生肉《なまにく》」と呼んだところのものが....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
雑誌を手に取った。何んとなく良人の文章にふれたくない心で頁をめくった。家庭料理や小噺やユーモア小説などの盛り沢山な雑誌である。清子は「栄養漫才」というのを読んで....
小説 円朝」より 著者:正岡容
掃きながら、心の落葉を掃き棄てることも日々だった。 「オイ小圓太や、蛙の牡丹餅て小噺しってるかえ。下席《しもせき》私は休みだからお稽古して上げようね、今度やれ。....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
声を発するレコードのこと、めったなところではかけて聴かれまい。 大阪落語に猫の小噺のシリーズがあって、自然にそれの第三席めが、エロティックな落ちになっている。....
寄席行灯」より 著者:正岡容
婆さんが若い女の子を連れて上がってきた。かけもちの都合があるとみえて次の三木助は小噺一つであっさり踊って下りていった。いささか私はガッカリした。やっと顔を見せた....
妾宅」より 著者:永井荷風
とした処に可笑味《おかしみ》面白味を見出して戯れ遊ぶ俳句、川柳、端唄《はうた》、小噺《こばなし》の如き種類の文学より外には求めても求められまい。論より証拠、先ず....