小国[語句情報] »
小国
「小国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
口は二百五十万でありまして、日本の二十分の一であります。実に取るに足りないような
小国でありますが、しかしこの国について多くの面白い話があります。
今、単に経済....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ろのものだ。国家が今あるがままの状態で、民衆の生活を整理して行くためには、家族が
小国家の状態で強国に維持されることを極めて便利とする。又財産の私有を制度となさん....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
第二次欧州大戦では、ドイツのいわゆる電撃作戦がポーランド、ノールウェ―のような弱
小国に対し迅速に決戦戦争を強行し得たことは、もちろん異とするに足りません。しかし....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の映写機をテストす。モーターの廻転せざりしもの、油を入れてやっと回復する。 ◯「
小国」の原稿、蒼鷺もの第二回の「血染の昇降機」を書き了える。三十枚で、さっぱりま....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
民と平民的に交際ったので、その方の評判はよかった。国際外交上では極地の果に等しい
小国にいながら、目を世界の形勢に放って、いつも豊富な意見を蓄えていた。求められれ....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
、あまりに小人数である。信長の勢から、誰か撰んでくれと云った。と、家康は、自分は
小国で小勢を使い習っているから、大勢は使えないし、心を知らぬ人を下知するのも気苦....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
うである。私はほんの此少し前に、此汽車で越後境へ這入って見た。新潟県へ這入って、
小国と金丸との間を、まだ汽車が通わないで居た。 鷹の巣と言う山の下にある温泉へ行....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ぬかも 〔巻十三・三三一三〕 作者不詳 長歌の反歌で、長歌は、「こもりくの泊瀬
小国に、よばひせす吾がすめろぎよ」云々という女の歌である。この短歌は、川瀬の石を....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
からである。 けれども、二大国の対立が不発のままで続くことによって、その周辺の
小国は、続々内乱化の危険があるようだ。 コミンフォルムの日本共産党批判はその方....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
掛けたいと存じたる折柄。では御同行|仕ろう」 米沢の城下から北の方二十里にして
小国という町がある。ここは代官並に手代在番の処である。それからまた北に三里、入折....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
れば必しも然うではないのであって、煬帝の心を以ってすれば支那は大国であるが日本は
小国であり、支那は文化古く世界の中国であるが日本は支那の文化を輸入して僅に最近文....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
。倭人とは、支那の古代において東方海島の住民を呼んだ名称で、それが統一なき数多の
小国に分れていたので、支那の史籍で始めて我が国のことを記した漢書の地理志には、「....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を取り、そしてそこへ移住民を置くがよいかというのにそれは余程困難です。なぜならば
小国でありながら大国を相手にして合戦するということは困難である。守ることは出来て....
「西航日録」より 著者:井上円了
米に較するに、なおはるかにその後に瞠若せざるを得ず。かつそれ日本人の気質たるや、
小国的にして大国的にあらず、一時に急激なるも、永く堅忍するあたわず、小事に拘泥し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
のである。第二次欧州大戦でドイツのいわゆる電撃作戦が、ポーランドやノルウェーの弱
小国に対して迅速に決戦戦争を強行し得た事はもちろん驚くに足らない。英仏軍と独軍は....