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小型
「小型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小型の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
いとこ》だった。彼の従弟の大学生は馬車の動揺を気にしながら、重吉と余り話もせずに
小型の本に読み耽《ふけ》っていた。それは Liebknecht の追憶録の英訳本....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦闘機は燃料の制限を受けて行動半径が小さいのみでなく、飛行機の進歩に伴い、余り
小型のものは、いろいろな掣肘を受け、大型機の速度増加に対して在来の如き優位の保持....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
たときは、夢のように嬉しかった。 「裏門は何処だろう?」 尼寺の垣根は、まるで
小型の万里の長城のように、どこまでも続いていた。どこが裏門やら探すのに骨が折れた....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
とき、警報鳴りひびく。この早さに、さてはと思う間もなく、東部軍管区情報が出て「敵
小型機約五十機、南方より本土へ近接中」と伝えた。いよいよ敵機動部隊来ると、はね起....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
なず》いた。小山嬢は靴の中をあけて見せた。中には何やら詰まっていた。それは何かの
小型の器械であるらしく、小さい部分品が組合わせられていた。そんなものが入っていて....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
であった。 その屋上へでると、そこにはかわいいヘリコプターがあった。腰かけに、
小型のヘリコプターを仕掛けたようなものであった。これに腰をかけ、肘かけのところに....
「海底都市」より 著者:海野十三
て、前方を指さした。しかしふしぎなことに、目の前は川のようなものがあるばかりで、
小型自動車一つ待っていないのであった。ふしぎ、ふしぎ。 「さあ、ようございますか....
「火星探険」より 著者:海野十三
なものを被ってこの荒蕪地を走りまわり、測量をしたり、煙をあげたり、そうかと思うと
小型飛行機を飛ばしたり、時には耕作用のトラクターのように土を掘りながら進行する自....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
なったわけは、もちろん原子力エンジンが完成したせいである。 原子力エンジンは、
小型のものでも、何億馬力の力をだす。その原料はすこしでよい。昔はガソリンや石炭を....
「火星兵団」より 著者:海野十三
っている世界無比――いや、ことによると、外の遊星にも、あまり類のない飛行艇じゃ。
小型のくせに、今までのロケットなどの速度よりも、十倍でも二十倍でも早くなる。空気....
「火薬船」より 著者:海野十三
、それがどうした」 「いやに綺麗ですね。へえ、今夜はなにか始まるんですか。これは
小型映画の機械じゃないですか」 竹見は、卓上にのっている
小型映画の映写機をさし....
「怪塔王」より 著者:海野十三
、その綱の一番端に鋼鉄でつくってある錨をむすびつけました。その錨は、西瓜ぐらいの
小型のものでありました。 兵曹長は、それをつくりあげると、青江三空曹に彼のすば....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
。マドリッドへ、リオへ、サマルカンドへ、…… そのうちに或店の軒に吊った、白い
小型の看板は突然僕を不安にした。それは自動車のタイアアに翼のある商標を描いたもの....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
る音が、二階のどこかでした。 「二階の窓だ!」 ポケットにかくしておいた銀色の
小型ピストルをにぎって、博士は二階にかけあがった。署長がそのあとにつづいた。書斎....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
きしてなにも問題がないので、しまいには来なくなってしまった。 上海で小報という
小型新聞があって、それが魯迅をさかんに攻撃する。内山完造は、日本の外務省の最高の....