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「小城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
。すると、瞬間顔の筋肉が、その窮屈な形なりに硬直してしまうというのです。以前にも小城魚太郎《こしろうおたろう》は、探偵小説『後光《ごこう》殺人事件』の中で、精神....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」と法水は眼で大袈裟な表情をしたが、「ところで支倉君、最近現われた探偵小説家に、小城魚太郎という変り種がいるんだが、その人の近著に『近世迷宮事件考察』と云うのが....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
うが、秀吉は湯浅甚助に命じて、所々修繕の上あっさりと引渡した。秀吉にして見れば一小城何するものぞの腹である。争うものは天下であると思っていたのだ。既に秀吉は自ら....
落第」より 著者:夏目漱石
島錦治、井上密などで、この間の戦争に露西亜《ロシア》へ捕虜になって行った内務省の小城なども居ったと思う。学舎の如《ごと》きは実に不完全なもので、講堂などの汚《き....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
り水あって一寸|錯綜《さくそう》し、処々に大崎氏の諸将等が以前|拠《よ》って居た小城が有るのだった。氏郷軍は民家を焼払って進んだところ、本街道筋にも一揆《いっき....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
ければならないのだが、どっちもお前には適しないらしい。戦国の世にでも産まれたら、小城の主ぐらいにはなれたかもしれない。ちょっと当世には向かない性《たち》だ。遊侠....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ースを考え出したところに、今日の大をなす原因があったのであります。 また佐賀の小城のようかんは古くから赤道線を越えて、遠く海外に輸出されることで有名であります....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
間)彼女と俺とは(と窓を通して音楽堂を見る)今音楽堂の建っている対岸の岩の上に、小城のような家を構えて住んでいた。そこには水晶のような水を吹き出す噴水も、レモン....
三国志」より 著者:吉川英治
る。 やがてそれは雲の裡にかくれ去った。 呂布は、眼を辺りへ移して、 「この小城では守るに足らん。李儒、貴公はここで曹操の追手を防ぐ気か」と、たずねた。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
ければまた、※県へ兵をすすめて行く孫策は、文字どおり南船北馬の連戦であった。 「小城だが、北方は一帯の沼地だし、後ろは山を負っている。しかも城中の兵は、わずか二....
三国志」より 著者:吉川英治
ろうじゃありませんか」 「お、張飛か。そちのことばももっともだが、いかんせんこの小城、敵は二十万と聞えている」 「二十万だろうが、百万だろうが、憂いとするには足....
三国志」より 著者:吉川英治
葉に感謝する。――お伴しましょう」 浪士は気軽であった。 城中へ来てみると、小城ながら新野の城主と分って、気軽な彼もやや意外な顔をしていたが、玄徳は上賓の礼....
三国志」より 著者:吉川英治
と、張昭が、「それは、策を得たものではありません」と、再考をうながして、 「この小城一つ保守するため、兵をのこしておくと、後々まで、固執せねばならなくなります。....
黒田如水」より 著者:吉川英治
路まで厳密を極めている。 とりわけ両勢力の中間にある群小国家ともみなせる多くの小城の持主や地方豪族の切りくずしには、序戦のまえの予備戦としてあらゆる手段が尽さ....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
社寺にも、大きな町村にも、大抵はこれを付属せしめて置いた。ことに戦国時代、各地に小城主が割拠した頃にあっては、武具の調進・城下の掃除等の為に、是非とも彼らは必要....