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小夜の中山
「小夜の中山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小夜の中山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
れることも多く、忙しいまま、東海道行きは、間もなく中絶してしまった。ただときどき
小夜の中山を越して日坂の蕨餅《わらびもち》を食ってみたいとか、御油、赤阪の間の松....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
、この書の重版を見ようとは思いもよらないことであった。この書に対して、命なりけり
小夜の中山の感なきを得ない。 昭和十一年十月 著 者 目 次....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
聞き洩らすまいと腕を組み直し、笠を傾けて行った。 菊川の家並外れから右に入って
小夜の中山を見ず。真直に一里半ばかり北へ上ると、俗に云う無間山こと倶利ヶ|岳の中....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
て、卯月のすえ、ようようきょうの旅泊りは駿河の国、島田の宿と、いそぎ掛川を立ち、
小夜の中山にさしかかった頃から豪雨となって途中の菊川も氾濫し濁流は橋をゆるがし道....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の山の十団子は、小さな堅いのが糸に通してあるのだ。これは堅くて食べられなかった。
小夜の中山の夜泣石の由来は、その前の宿で父が大体話してくれた。通りすがりに駕籠か....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
たけて光を貫ける滝のしら糸 老境の歌、 年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり
小夜の中山 さびしさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里 とふ人も思ひ絶....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しい戦況を聞く。 細川和氏の一勢は、そんな風説のあらしのうちを、急ぎに急いだ。
小夜の中山越えにかかった日である、一人の旅人は、ついに鎌倉も陥ちたと言った。 ....
「餅を買う女」より 著者:岡本綺堂
餅を買う女 岡本綺堂
小夜の中山の夜泣石の伝説も、支那から輸入されたものであるらしく、宋の洪邁の「夷堅....