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小夜嵐
「小夜嵐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小夜嵐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
た隣家の前栽《せんざい》も、蒼然《そうぜん》たる夜色に偸《ぬす》まれて、そよ吹く
小夜嵐《さよあらし》に立樹の所在《ありか》を知るほどの闇《くら》さ。デモ土蔵の白....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
りあがった乳房のあたりが、高く低く浪を打っている。
轟《ど》ッ――と一わたり、
小夜嵐《さよあらし》が屋棟《むね》を鳴らして過ぎる。
鉄斎は、手にしていた一刀....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
眼と耳に集めても、女には何も見えないし、聞こえない。ただときどき家を鳴らして渡る
小夜嵐《さよあらし》が、遠くの潮騒《しおざい》のように余韻を引いて過ぎるばかり。....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
もときどき相槌を打ちながら、片裾を掴み上げて足早やに急いでいる。 五
小夜嵐?――しきりに雨戸が鳴る音で眼をさました初太郎はしばらく家の中でじっと耳を....