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「小太刀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小太刀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が家中での腕っききばかりでの、最初の晩にやられた者は西口流やわらの達人、次の晩は小太刀《こだち》の指南役、三日めは家中きってのつかい手が、一夜に三人までもやられ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
言われた不審の宗十郎頭巾です。 「ほほう、あの若衆髷、揚心流《ようしんりゅう》の小太刀を嗜《たしな》んでいると見えるな。お気の毒に、あの奥義では四人の大男共、こ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
と思う間に轟然と打ち放しました。 「馬、馬鹿者ッ、何を致すかッ」 身には揚心流小太刀の奥義《おうぎ》があっても、何しろ対手の武器は飛び道具でしたから、叫びつつ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
をしらべてみると、――あるのです! あるのです! 小林玄竜 四十三歳。左京流|小太刀《こだち》、ならびに山住流含み針指南。 同妻、かね三十八歳。 同娘、菊代、....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
議ないとあらば、方法手段じゃ。ご存じの通り、成田頼母は、竹内流小具足の名人じゃ。小太刀を取っての室内の働きは家中無双と思わねばならぬ。従って、我々の中から、討手....
俊寛」より 著者:菊池寛
、泉に近い山林へ入って、木を伐った。彼が持っている道具は、一挺の小さい鉞と二本の小太刀であった。周囲が一尺もある木は、伐り倒すのに四|半刻近くかかった。が、彼が....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
同じような年恰好、同じように道服を着、そうして二人ながら長髪であった。 一人は小太刀、一人は木刀、いずれも腰に手挿んでいた。木刀を手挿んだ一人の方が、肩に薬箱....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
させて、莞爾と美しく笑みを残すと、 「頼もう。頼もう。物申す」 大振袖に揚心流小太刀の名手の恐るべき腕前をかくして、殊のほか白ばくれながら訪ないました。 「槍....
牛若と弁慶」より 著者:楠山正雄
って坊さんにしようとしました。牛若は、 「いやです。」 といいながら、いきなり小太刀に手をかけて、こわい顔をして和尚さんをにらめました。 その勢いにおそれて....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
まうのである。 立川文庫の場合に於ては、一般に風変りなもの、たとえばクサリ鎌や小太刀や宝蔵院の槍など、別格視されるとともに、異端視され、時には敵役に廻されたり....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
妙なカッコウにゆがみながら俯伏して死んでいた。背後から左近の背のほゞ中央を突いた小太刀が、ほとんどツバの附け根まで指しこまれ、肝臓の下部のあたりを突きぬいて一尺....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
いようでござるな」 「しかし恐ろしいはただ一人、金子市之丞と申しましてな、非常な小太刀の名人でござる」 「ふうむ、なるほど、さようでござるかな」 「それが徒党を....
剣侠」より 著者:国枝史郎
い家に籠って、イライラして帰りを待っているより、自分も未熟とはいいながら、田宮流小太刀の教授を受け、その方では目録を取っている、まんざら迷惑の足手まといとはなる....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
いうのは威厳がないな」 「それじゃア、イダ天流といきましょうや」 「ウム。飛燕流小太刀の元祖。これだな。これにしろ」 「あッしゃア、何でもようがすよ」 「姓名は....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
康に至って稍用いたが、併し次第に衰微した。 化学、物理、変装術、早走り、度胸、小太刀使い、機械体操式軽身術、機智の七種を学ぶことによって、大体その道に達するこ....